堺市
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堺市中心市街地再生プラン
まちは劇場のように!
イラスト
−都市に魅力ある「ときめき空間」を創出− イラスト

はじめに

地図 堺市では、社会情勢の変化などにより、空洞化しつつある中心市街地に元気を取り戻し、それを契機として市域全体の発展につなげることを目的にして、平成11年3月に「堺市中心市街地活性化基本計画」を策定し、活性化に向けて取り組んできました。
 さらに、平成16年5月に「堺東駅西地域」(約27ha)が都市再生の拠点として、国の都市再生本部より、都市再生緊急整備地域の指定を受けました。
 このような取り組みの中で、中心市街地のまちづくりの方向性をハード事業・ソフト事業の両面から示した「堺市中心市街地再生プラン」を策定しました。
 今後、政令指定都市・堺の玄関口にふさわしい中心市街地を創造するため、このプランに基づいて、具体的な事業の実現に向けた、事業手法、スケジュールなどを盛り込んだ「中心市街地再生プログラム」の策定をおこない、民間活力の導入も図りつつ、市民の方々と共に魅力と風格のあるまちづくりを進めていきます。


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基本理念

まちは劇場のように!−都市に魅力ある「ときめき空間」を創出−


都市空間を出逢いと交流の場として活用し、賑わいを創出
歴史・伝統を踏まえ、新たな文化を創造・発信
みんなで楽しみながら、まちを活性化

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  基本方針

1 もてなしの《心》
 千利休に代表される茶の湯文化の伝統
イラスト「もてなし」=「誰かのために何かをすること」そんな、人に優しい空間をつくり出します。

堺に生まれた千利休は茶の湯をもって豊臣秀吉に仕え茶道を大成しました。
その茶道の心のひとつが「もてなしの心」です。
まち全体がもてなしの心をもって、優しい空間をつくり、まちの活性化を図ります。また、その空間を活用する仕組みづくりも考えていきます。
挿絵

中瓦町2丁地区の再開発事業 注1)を契機として、地域の機運を高め、商業活動に元気を取り戻し、まち全体に賑わいを呼び戻します。
「もてなしの空間」としての憩いの場としても活用できるペデストリアンデッキ 注2)の整備により、まちを訪れる人たちが堺東駅周辺を安全で快適に回遊できる歩行者空間をつくり出します。
東西自由通路 注3)の整備により、南海高野線の東西地域を安全で快適に往来できる歩行者空間をつくり出します。
イベントなどを開催できる市民交流広場 注4)の整備により、多くの人たちが集い、楽しむことのできる場を創出します。
内外から訪れる人たちのために、インフォメーションなどを整備することにより、堺市の観光情報などの発信を行います。


2 すてきな《出逢い》
 海外との交易に代表される交流文化の伝統
イラストより多くの人や、より多くの文化との出逢いの場となるようなステージをつくり出します。

中世には堺はアジア諸国をはじめポルトガル、オランダなどとの交易によって海外との交流拠点として栄えました。
そのなかで異国のさまざまな文化と出逢い、それを吸収していくことで、堺独自の文化を築き上げました。
堺の伝統的な文化も活かしながら、新たな文化の活動拠点の整備などを行い、まちかどに文化、芸術の発信ステージをつくり出し、老若男女が楽しめる新たな堺東の魅力をつくり出します。
挿絵

文化の創造・発信のための拠点としての、質の高い文化・芸術ホールの整備により、豊かな文化との出逢いの場をつくり出します。
ストリートパフォーマー 注5)などが活動できるスペースをまちなかに生み出し、新たな文化を発信できる仕組みづくりを行います。
ここでないと出逢えない独創的なショップやレストランが集まる都市の魅力を発信できるまちをつくり出します。


3 みんなに《優しい》
 歴史が生み出した水と緑の環濠都市の伝統
イラスト舞台のワンシーンを想わせるすてきな景観づくりと人にも環境にも優しいまちづくりを進めます。

その昔、堺のまちは「東洋のベニス」と称され、まちなかを堀と水路がめぐる環濠都市を形成していました。
現在も内川、土居川にその面影を残しており、その水環境の改善を行っています。
環濠都市として栄えた当時の堺のように美しい環境や自然を尊び、人や自然に優しく、舞台のワンシーンのごとき魅力的な景観をめざしたまちづくりを行います。
挿絵

行政ゾーン 注6)の施設の建替えなどにより、良好な市街地の景観を形成します。
公園・緑などの整備により、このまちに住んで良かったと思える快適な住環境をつくり出します。
LRT 注7)の導入などによる公共交通優先のまちづくりを進めます。
地球温暖化、ヒートアイランド対策を考慮し、人と環境に優しいまちづくりを進めます。
親水空間の整備により、市民が安らげる憩いの場をつくり出します。


4 くらしに《安心》
 堺港の安全を守りとおした旧堺燈台の伝統
イラスト あたかも、明るく照らされたステージのように安全で安心なまちづくりを進めます。

町民の心意気でつくられた日本最古の木造洋式燈台である旧堺燈台は約90年の永きにわたり、港に出入する船の安全航行を守り続けました。
その燈台の灯と同じように舞台では照明がステージを明るく照らします。
治安の悪化が懸念されている現在、まちを明るく照らすイメージで、子どもやお年寄りも安全安心に暮らせる環境をつくり出します。また、まちなかの回遊性を向上させ、楽しみながら歩ける賑わいのあるまちにしていきます。
挿絵

歩きやすく、明るい快適な歩行者空間の整備により、歩行者の安全を確保します。
ユニバーサルデザイン 注8)に配慮した、人に優しい公共施設などの整備を進めます。
地域と共に子育てを楽しむまちづくりを行います。
訪れる人たちに分かりやすいサイン計画 注9)により、歩きやすいまちづくりを進めます。
地域の安全のため、「地域コミュニティー」の活性化にむけた支援を行います。


5 わたしが《主役》
 会合衆に代表される自治都市の伝統
イラスト 観る人、演じる人、支える人が一緒になって、私たちのまちのことを考え、より良いまちづくりを進めます。

中世に自治都市としてヨーロッパにまで知られていた堺を治めていたのは会合衆と呼ばれていた人たちです。
会合衆の自治により、当時の堺はみやこである京都をしのぐほどの繁栄を手に入れ、堺の黄金の日々を築きました。
感動を与える舞台づくりは演じる人、観る人だけではなく、支える人も一体となって初めて完成します。そこで、市民と行政がそれぞれ自分のできる役割を明確にして、ともに行うまちづくりを提案します。
挿絵

市民主体によるまちづくり組織の運営や活動への支援を行います。
市民に親しまれる「ひらかれた庁舎」の活用により、市民活動への支援を行います。
市民による花と緑にあふれるまちかどづくりへの支援を行います。

注1) 中瓦町2丁地区の再開発事業:
中瓦町2丁の一部で予定されている堺東中瓦町2丁地区市街地再開発事業で、再開発ビルの建設を計画しています。
注2) ペデストリアンデッキ:
堺東駅と行政ゾーンや中瓦町2丁地区を結び、地域の回遊性を向上させるために計画している自動車道路と立体的に分離した歩行者用道路を言います。
注3) 東西自由通路:
南海高野線で分断されている堺東駅の東西地域を結ぶために、駅南側で線路を跨ぐ形で計画している歩行者用道路を言います。
注4) 市民交流広場:
行政ゾーンにおいて国と市の施設の建替えにより、大小路筋沿いの市役所及び国施設の北側に計画している広場を言います。
注5) ストリートパフォーマー:
まちかどや広場などで大道芸などをする人の総称です。
注6) 行政ゾーン:
大小路筋に面して、市役所や裁判所、法務局などの国施設が集まっている区域を言います。
注7) LRT:
Light Rail Transit(ライトレールトランジット)の略。従来の路面電車の速度、車両デザイン、低床化による乗り降りのしやすさなどを向上させた、人と環境に優しく、経済性に優れた新しい公共交通システムを言います。
注8) ユニバーサルデザイン:
すべての人を区別せず、老人から子どもに至るまでできるだけ多くの人々が利用可能なデザインの実現を目的とする考え方を言い ます。
注9) サイン計画:
訪れる人々がまちの情報を的確に得ることができるように、公共公益施設やまちかどに設置される案内板等の計画を言います。

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