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夜間授業:杉並区「夜スペシャル」…都教委が追加質問

 東京都杉並区立和田中(藤原和博校長)で実施予定の夜間授業「夜スペシャル」をめぐり、都教委が容認姿勢を示した後、追加で「生徒が学校の教員より塾講師を信頼するようになったら、公教育が破壊されるのでは」などと区教委に質問していたことが分かった。都教委が自ら採用した教員の質を危惧(きぐ)しているともとられかねず、区側関係者は「不適切だ」と反発している。

 追加質問はこのほか、▽塾の講師と生徒の関係は、メール交換など私的な関係に発展しないよう注意する必要がある。誰が管理、監督するのか▽塾の講師は教員免許が不要で、経歴がわからない。誰が確認するのか--などで、週末に区教委に送られてきた。

 回答期限は求めていないが、区教委は7日の質問と同様、23日までに回答する方針で、「公教育を破壊する」などとする問いには、「教員が自らの立場にふさわしい対応をとれば、教員の信頼を失うことや公教育の破壊にはつながらない」と反論する。

 また、塾講師や生徒の管理、監督については、地元住民らボランティアで構成された「和田中地域本部」の下に保護者を交えた「夜スペ実行委員会」を作り、同委員会で実施するとしている。

 都教委は7日、「義務教育の機会均等の観点から疑義がある」など3点を挙げて「夜スペシャル」を再考するよう指導。都教委は9日に「課題が解決すれば問題はない」とし、容認姿勢を示した。和田中は26日から授業を始める予定だ。【三木幸治】

毎日新聞 2008年1月16日 15時00分

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