院生から現金受領　名大元教授を追送検

　名古屋市立大の博士学位論文審査をめぐる贈収賄事件で、愛知県警は１６日、さらに１人の大学院生から現金を受け取っていたとして、収賄容疑で元教授、伊藤誠容疑者（６８）を追送検した。

　調べでは、伊藤容疑者は平成１７年３月、同大大学院医学研究科の博士学位の論文審査で、事前に口頭試問の内容を教えるなどの便宜を図った見返りに、当時、大学院生だった１人から数十万円を受け取った疑い。

　伊藤容疑者は医師１１人から同様に現金を受け取ったとして逮捕されている。県警はこの大学院生や医師については、贈賄容疑で書類送検する方針。