倉敷市が中学生年代の水球選手あこがれの地になります。
日本水泳連盟が創設する全日本ユース(U―15=十五歳以下)水球選手権大会。その開催地が児島マリンプールと倉敷総合屋内水泳センターに決まり、第一回大会が十二月に開かれることになりました。総務省の外郭団体から助成を受け、最低十年は同じ会場で継続されることになっています。国体のように開催会場が持ち回りの大会と違って、倉敷に根を張ったものになりそうです。
中学生年代の水球選手にとっては目標となる全国大会の誕生です。高校野球でいう甲子園大会のようなイメージ。球児たちが聖地・甲子園を目指すように、水球選手の合言葉は「目指せ 倉敷」になるかもしれません。
大会開催に向けた本格的な準備が近く始まりますが、課題の一つに選手強化があります。開催県・岡山は予選免除で本大会に出場できます。しかし、大舞台では強豪相手に苦しい戦いが予想されます。チーム編成も難しい女子のほか、男子も一層の競技力向上を図らなければなりません。地元勢の活躍は大会の盛り上げには不可欠です。
倉敷チボリ公園の混迷などで観光客誘致にかげりが見える中、倉敷市に毎年の年の瀬、全国から五百人近い選手が訪れます。監督や保護者らを加えれば相当の数になるはず。宿泊などで経済効果も期待されるほか、倉敷を全国にアピールするチャンスだと思います。
会場では協賛イベントも計画されています。競技会の枠を超えて倉敷の情報発信につながる企画を期待したいものです。
(倉敷支社・河原聡)