民主党の定期党大会が16日、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。「参院選で約束した『国民の生活が第一』を実行するため、総選挙に勝利し政権交代を実現する」とうたった08年活動方針案を採択する。衆院選は「大都市部での選挙結果が全体に大きく影響する」として、昨年の参院選で採った地方重視の方針を軌道修正した。
また「勝てる候補」を重点的に支援し、300小選挙区のうち150選挙区での勝利を確実にするためとして全選挙区での擁立方針を転換し、野党間協力の重視を打ち出した。
鳩山由紀夫幹事長は「国民の声が半分は通るようになったねじれ国会は半歩前進だ。衆院選で勝利してねじれをなくす」と強調。道路特定財源の暫定税率撤廃について「地方に一切迷惑をかけない。国民を向いた政治をつくる」と理解を求めた。
質疑では、青森県の県連幹事長から「地方では道路ができないと言って、自民党や自治体の首長が民主党を攻撃しようとしている。道路ができる説明をしっかりしてほしい」などの意見が出た。【渡辺創】
毎日新聞 2008年1月16日 東京夕刊