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作り手も育成 吉本が4月にスタッフの学校開校
吉本興業の吉野伊佐男社長が4日、大阪市内で記者会見し、テレビ番組制作や舞台演出を担うスタッフを養成する学校「よしもとクリエイティブカレッジ」を今年4月に開校することを明らかにした。吉本の開いている学校では、タレントを養成する吉本総合芸能学院(NSC)が有名で、ダウンタウンら人気タレントを数多く輩出しているが、今後は「作り手」も本格的に育成していく。成績優秀者は吉本興業で積極的に採用していくという。
学校は4月に移転する同社東京本部の新社屋(東京都新宿区)で開校し、募集人員は200人。選考は書類と面接で行う。期間は6カ月で、義務教育を卒業していれば年齢は不問。講師はテレビや映画のプロデューサー、放送作家らが担当し、バラエティー番組制作を中心に、舞台・イベント制作、漫才台本の書き方などが学べる。
今月26日に東京都渋谷区のよしもと∞(むげんだい)ホールで説明会を開催予定。授業料は入学金込みで30万円。東京で軌道に乗れば、大阪での開校も視野に入れているという。
吉野社長は「さまざまな現場と多くの所属タレントから直に学べるのが吉本の強み。基本的に『来る人拒まず』の姿勢で有能な人材を育成したい」と述べた。
また、会見には昨年10月に分社化された5つの事業会社の社長も出席。平成24年の創業100周年に向けてプロジェクトチームを発足することや、各劇場のチケット購入を10月をめどに「チケット吉本」に一本化することなどを明らかにした。