きっかけは「手作りパン」井上＆東原、夫妻で北京五輪出場「金」獲りだ！ (2/2ページ)

　井上は同年のアテネ五輪でまさかの４回戦敗退を喫し、翌１７年には嘉納杯で右大胸筋断裂の大けがを負ったが、その際、献身的に支えたのが東原だった。持ち前の明るい性格で井上を励まし、手作りパンなど得意の手料理を振る舞ったりして体調管理にも気を遣ってきたという。

　その甲斐あってか、井上は一昨年１１月の講道館杯で１年１０カ月ぶりに優勝し、復活を遂げることができた。東原は、まさに勝利の女神だった。だが、昨年、東原はフジテレビ系「うまなで」や日本テレビ系「ラジかるッ」などテレビ、ラジオのレギュラー番組を６本抱え、サンケイスポーツ競馬面のコラムも担当するなど、大ブレーク。デートもままならない状況に陥っていた。

　その影響からか、井上は昨年９月の世界選手権、１２月の嘉納杯と立て続けに優勝を逃し、４月の全日本選抜体重別選手権と全日本選手権を勝ち抜かない限り、五輪切符はない窮地に追い込まれた。

　東原は井上を全面バックアップするため、年明けからレギュラー番組を４本にセーブ。井上の合宿明けに同居生活をスタートさせるが、披露宴も新婚旅行も五輪以降と決めている。夫婦二人三脚で北京切符、そしてその先に輝く８年ぶりの金メダルをもぎ取るまでは。