文字ツールと文字マスクツールの基本操作

作成:11.04.2001
改訂:07.26.2006
対応Photoshopバージョン:6.0以上




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ここではPhotoshopの文字ツールと文字マスクツールの基本操作を実習しながら紹介します。


もくじ

文字ツール、文字マスクツールとは?
文字ツールは、画像に文字を入力するために使われます。
文字ツールで作成された文字は、「テキストレイヤー」と呼ばれる特殊なレイヤーに格納されます。テキストレイヤーの文字は確定後に再編集することができ、通常の画像レイヤーと同じようにレイヤー効果(レイヤースタイルを適用できます。
一方、文字マスクツールは、文字の形をした選択範囲を作成します。こちらは選択ツールと同様の扱いとなり、テキストレイヤーは作成できませんし、確定後の再編集もできません。

文字ツールの基本的な操作方法

  1. Photoshopを起動します(ここでは、PhotoshopCS2のMacintosh版を使用しています)。今回は200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。


  2. ツールパレットで文字ツール()を選択します。

  3. 画像の上をクリックしてから、文字を入力します。フォント(文字の書体)やその大きさはツールオプションバーで指定できます。この例ではImpactの72pointを使用しています。







    ヒント:Photoshopで使えるフォントは次のとおりです。

    ・システム(OS)にインストールされているフォント
    ・Windows:Program Files¥Common Files¥Adobe¥Fontsのファイル
    ・MacOS9:システムフォルダ/アプリケーションサポート/Adobe/Fonts のファイル
    ・MacOSX:ライブラリ/Application Support/Adobe/Fonts のファイル



    さらにヒント:Photoshopで使えるフォントを増やすには、市販されいるフォント集などから入手し、インストールします。

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    さらにさらにヒント:ツールオプションバーの[パレット...]ボタンをクリックすると、文字列の属性や、複数行ある場合の段落設定など、細かな指定ができるパレットがあらわれます。このパレットはIllustratorの機能に準拠しています。バージョンごとに少し異なります。下図の上段は6.0、下段は7.0以上の文字パレットです。


    Photoshop6.0の文字パレット



    Photoshop7.0以上の文字パレット



  4. 入力を確定させるには、Enterキーを押すか、ツールオプションバーの「○」をクリックします。
    解除するにはEscキーを押すか、ツールオプションバーの「×」をクリックします。



  5. 位置が気に入らない場合は、移動ツール()で適当な位置に移動させてください。


  6. レイヤーパレットを見ると、入力した文字列と同じ名前のテキストレイヤーができています。


  7. [レイヤー]→「レイヤースタイル」→[ドロップシャドウ...]を選択して、そのまま[OK]ボタンをクリックします。


    文字に影ができます。

  8. レイヤーパレットでテキストレイヤーの「T」マークの部分をダブルクリックします。
    文字が再編集可能になりますので、適当に編集してください。


  9. 文字が編集されても、自動的にドロップシャドウ効果が反映されます。


  10. では、このテキストレイヤーを確定させてから、[フィルタ]メニューから任意のフィルタを選んでみてください。この例では[フィルタ]→[変形]→[海の波紋...]を選択しました。
    次のような警告が表示されるはずです。
    これは、そのフィルタがテキストレイヤーには適用できないことを示しています。


  11. [OK]で実行します。
    この操作によって「文字」は「文字のかたちをした画像」に変化します。
    レイヤーパレットのテキストレイヤーが画像レイヤーとなっています(ドロップシャドウ効果はそのまま残ります)。


  12. 先のステップで選択できなかったフィルタが、今度は適用できるはずです。



    ヒント:あらかじめラスタライズするには、[レイヤー]→[ラスタライズ]→[テキスト](Photoshop6.0までは[文字])を選択します。



文字マスクツールの基本的な操作

  1. Photoshopを起動し、200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。


  2. ツールパレットで文字マスクツール()を選択します。

  3. 画像の適当な部分をクリックして文字列を入力します。このとき、画像全体がうす赤色で塗りつぶされたような状態となりますが、これは文字列を確定させるとなくなります。


  4. 入力できたら確定させます。文字は入力されず、選択範囲ができただけです。


    レイヤーパレットをみても、テキストレイヤーはできていません。


    ヒント:確定後は、各種の選択ツールで文字マスクの位置を移動できます。



ワープテキストツール

ワープテキストツールを使うと、文字列を変わった形に変形できます。

  1. Photoshopを起動し、200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。


  2. 文字ツールで任意の文字列を入力します。


  3. 文字列をドラッグして選択してから、ツールオプションバーにある「ワープテキストを作成」ボタン()をクリックします。


  4. ダイアログボックスが表示されます。お好きな形を選んで、[OK]ボタンをクリックしてください。


  5. Enterキーで確定します。

  6. ワープテキストツールで変形された文字列は、変形されたままで再編集可能です。
    レイヤーパレットでテキストレイヤーをアクティブにしてためしてみてください。



  7. ヒント:文字マスクツールでも、確定前であれば同様にワープテキストを適用できます。



パス上への文字配置
PhotoshopCS以上では、ベクトルシェイプなどで作成されるパスの沿って文字を入力することができます。
  1. Photoshop(CS以上、ここではCS2を使用)を起動し、400×400pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。


  2. 「楕円形ツール」()を選択し、適当な大きさで円を描きます。


  3. 文字ツール()を選択します。描いた円の線上をクリックすると、その位置にカーソルが現れます(パスに沿うと、カーソルの形が「」のように変化します)。


  4. 文字を入力します。図形に沿って入力されていきます。



★今回のまとめ★
文字ツールは文字の入力、文字マスクツールは文字の形状の選択範囲を作成するツールです。
今回は次のような基本操作を実習しました。




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