W113パワーウインド続き 

今日はいきなり寒くなりましたね。
おかげさまで?僕は風邪をひいたようで、頭痛と微熱で思考能力があまりないようです。
ヴェルケのスタッフから「それはいつもやん」とかるくかわされてしまってますが・・
そんな理由で今日のブログは簡単なものになってしまうのをお許しくださいませ。m(__)m

昨日W113のパワーウインドを途中まで紹介しましたが、今日仕上がりましたので出来栄えをどうぞ ( . . )

window-13
ハンドルはダミーです。

手動の時とは違いモーターの力が強いので上下ストッパーを付けてやらなければならず、また少し改造です。
ちょっと改造するのにあれやこれやと頭を使わなければならないのに、最初に設計する人はどんな頭脳をもってるんでしょうね。すごいわ・・

ダッシュの下にスイッチを付けました。
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あまり目立たないようにと思いましたが、やはり助手席側からも操作できないとダメですのでこんな位置になりました。

ではみなさんもお風邪など召しませんように、お気をつけくださいませ。 ゴホゴホ・・

[ 2007/03/06 21:40 ] W113 | TB(0) | CM(1)

W113パワーウインド 

メルセデスベンツW113をパワーウインドに改造します。
この車にはパワーウインドの設定が無いので、改造しかありません。
内張りの外側に弁当箱のようなモーターを取り付けるのが簡単ですが、今回はドア内に埋めこみました。

まずレギュレーターのギヤ部を取り外します。
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手巻きハンドルのシャフトを外します。
リベットで取り付けてあるのでドリルで頭を削り取ります。
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今度はギヤ(ピニオン)のカバーを切り取ります。
モーターのピニオンの径が大きいのでこのままだと付けられません。
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これはグラインダー等で切るしかありません。
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こんな状態になるようにモーターを固定します。
モーターの固定が非常に大変でした。溶接して肉厚を増したりしなければ強度が足りません。

悪戦苦闘のすえ、取り付け完了。
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残るは配線とスイッチですが、スイッチング回路には写真のリレーを使います。
もちろんMADE IN JAPAN(^^)v
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電源は意外と電流が大きいのでヒューズボックスから直接取り出します。

最後にスイッチ。
オリジナルを考えるなら目立たない方がいいと思ったので、小さなスイッチを選びました。
window-1


元の手回しハンドルをダミーで付けておこうと考えています。
出来栄えはまた次回に(^^)/


[ 2007/03/05 21:36 ] W113 | TB(0) | CM(4)

メルセデスベンツ W113 280SL Part2 

W113 280SLのエンジン調整のつづきです。

前回は燃料の濃さをテスターなしでおよその判断をする方法を紹介しましたが、今回はその調整方法です。

燃料の調整です。
インジェクションポンプの後ろに調整ノブが付いています。
※必ずエンジンを止めて調整してください。

co
このノブを押し込みながら右に回せば濃く、左に回せば薄くなります。
調整する度にエンジンを始動して確認してください。
この作業は空気量は変わってませんから、特に問題なく調整できますね。

次はアイドリングの調整です。
airvalve
写真中央にあるのがアイドルアジャストスクリューです。
エアークリーナーからスロットルバルブをバイパスして、INマニホールドに送る空気量を調整してます。

この調整がちょっとややこしいんです。
空気の量だけを調整してるのでバイパス量を増やすと混合気は薄くなってしまうことを頭で考えながら調整しなければなりません。
たとえば今混合気が少し濃い目になってるとして、バイパス量を増やせば混合気はちょうどいいところになるので、アイドリング回転数は上がります。
逆に今混合気が少し薄い状態だとして、バイパス量を増やしてしまうと少し不完全燃焼気味になり、アイドリングは上がるどころか下がってしまうこともあります。

面倒ですが、アイドリングを調整したければ、燃料の量も一緒に調整してやらなければなりません。
ということはアイドリング調整をするのには一度エンジンを止めてやらなければならないということですね。
あ〜面倒くさい・・でもこれがこのエンジンの基本です。

皆さんがんばってみましょう(^^)/~
[ 2007/01/25 11:22 ] W113 | TB(0) | CM(0)

メルセデスベンツ W113 280SL 

メルセデス280SLをお預かりしました。 
rin-1 rin-2
すごく綺麗なお車で、さすがに見てるだけで嬉しくなりますね。
もちろんイベント中の無料点検も一通りさせていただきました。

エンジンが1気筒ミスしている状態でしたので、原因を調べるために少しエンジン調整させていただきました。
今回はその調整内容をちょっとご紹介します。
M130エンジン メカニカルポンプ式インジェクションです。

まずは何番がミスファイヤしているか調べます。
いろいろ方法はありますが完全に点火していない状態でしたので、プラグの焼け具合を見れば判断できるでしょう。
plug-1
この2本のプラグの焼け具合を比較してみてください。
右側がミスしていた気筒のプラグですが、中心電極の碍子(がいし)部分が左に比べて真っ黒になっていますね。
ガソリンで濡れるまでにはなっていませんから、時々は燃焼しているだろうことがわかります。
おそらく電流は電極間を放電せずに、この黒くなったカーボンの上を流れてしまっているのでしょう。カーボンは電気を通しやすいですから。
左のプラグの焼け具合を見ると碍子は茶色く焼けてはいますが、アース側電極周りが黒くなっているので燃料が濃いであろうことがわかります。

このプラグをこのまま取り付けるとまたカーボンの上を電気が流れてしまいますので、ワイヤーブラシなどでクリーニングしてから取り付けます。・・当たり前ですね(笑
ガソリンでベタベタに濡れているようならクリーニングしてもだめですから、ガスコンロなどで少し焼いてやるといいでしょう。(このとき赤い炎がでているときはガソリンが燃えているということですね)

ここでもう一度プラグの写真を見てください。
右側のプラグのギャップを少しだけ狭くしています。
これは燃料が濃くてかぶってしまっている時の応急処置として、電極間に放電しやすくしてやるためです。
以前にお話したプラグギャップを広くするのと反対ですね。
混合気が濃い状態では小さな火花でも燃焼しやすいからです。
http://diewerke.blog87.fc2.com/blog-date-20070105.html

エンジンをかけてみます。
ブスブスしてますがなんとか全気筒燃焼しているようです。

さてここでCOテスターを使わずに燃料の濃さを調べる方法です。
(今はプラグから燃料が濃いとわかっていますが、わからないものとして説明します)
まずインジェクションポンプの上のスロットルリンケージを外します。
rink-1

ポンプ側のリンケージをゆっくり押し下げます。
rink-3
これは燃料だけを多くしてやってますから、これでアイドリングが高くなればリンケージが付いている状態では、燃料が薄いということですね。

今度は逆にスロットルバルブ側のリンケージを押し下げます。
rink-2
これは空気だけを多くしてやっているので、これでアイドリングが高くなれば燃料が濃いということです。

この時期のエンジンでは理想空燃比というものにこだわると調子が悪くなってしまいますので(一概には言えませんが)ここではどちらの動作をしてもあまりアイドリングが変わらないようにポンプのミクスチャーを調整してやります。
通常なら排気ガスのCO濃度は4.0%前後になっているはずです。
(注)これでは車検で通らないかもしれませんから、もし車検前ならばもう少し燃料を薄くしてください。車検対策は他にも方法がありますが、またの機会に紹介しましょう(^^)


長くなってしまいました・・インジェクションポンプのミクスチャーの調整は次回のお楽しみにしま〜す(^^)/
[ 2007/01/24 11:30 ] W113 | TB(0) | CM(0)
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