特集
沖縄集団自決:虚構の軍命令2


 教科書問題、‘11万人’集会の嘘、冤罪裁判…そして真実


「沖縄集団自決」の教科書検定をめぐって、今、事態は重大な局面を迎えています。集団自決が起こったのは日本軍の「命令」や「強制」があったからだとする事実無根の歴史の嘘が政治権力により、今まさに正当化されようとしているのです。

無実の罪を着せられたのは、旧日本軍の梅澤少佐と赤松大尉。慶良間島と渡嘉敷島の住民に、彼らが自決を命令したというのです。しかし、
二人は自決命令など出していません。梅澤少佐は、自決のための武器・弾薬を求めに来た村の幹部を思いとどまらせようとしました。赤松大尉は、集団自決について、「何と早まったことをしてくれたのか」と嘆き悲しみました。

「軍命令」という嘘が早期に是正されなかったのは、遺族援護法の適用を受けるために厚生省への報告で隊長命令があったことにしたという事情のためです。それによって国から半世紀にわたり、集団自決した遺族の方々に一人当たり1億円の年金が支払われてきました。

教科書では長い間、「軍命令説」の嘘が書かれてきましたが、2007年3月、文部科学省が教科書検定で軍の「命令」「強制」を意味する記述を修正させました。それに対し、沖縄で行政ぐるみの反対運動が起こり、「11万人」といわれる県民集会がありました。実際は2万人足らずの集会でしたが、誤報により政府・文科省が嘘の記述の復活を認めようとしています。

検定前の教科書に「命令」「強制」を書いていた教科書会社5社は、11月初旬までに記述をもとに戻す訂正申請を文科省に提出しました。これから文科省は、検定審議会の異例の再審議を求めると言っています。今、立ち上がってこの不正を止めなければ、末代に禍根を遺すことになるでしょう。


 



沖縄の人達が怒っているのだし、やっぱり軍命令はあったんでしょ…マスコミ報道の影響で、集団自決問題をよく知らない方々はそう感じているでしょう。しかし、軍の「命令」・「強制」・「関与」と騒がれている中、万一これらがあったと確定した場合、その罪を背負わされる梅澤 裕氏(元少佐)と赤松嘉次氏(元大尉)の存在がうやむやにされつつあります。罪があったとすることは、誰かがそれを犯したと認定すること。現在、沖縄のために懸命に戦った二人が、濡れ衣を着せられようとしている事実を忘れないでください。

 

梅澤 裕氏 陸士52期卒、階級少佐、海上挺進第一戦隊長(27歳沖縄戦当時)。自決するために弾薬をもらいに来た座間味島住民を、生き延びるよう説得して帰した。戦後は「自決命令」を鵜呑みにした周囲から非難され、居たたまれずに仕事を転々とした。平成17年に名誉棄損で冤罪裁判をおこし、現在も闘い続けている。


赤松嘉次氏 陸士53期卒、階級大尉、海上挺進第三戦隊長(25歳沖縄戦当時)。渡嘉敷島の女性達の自決申し出を拒否して、避難するよう説得していた。しかし、自決者遺族が給付金を受けられるようにと渡嘉敷村村長らに懇願され、島民のために「自決命令」を出したと証言した。晩年は無実を訴え続けたが、昭和55年1月13日没。



Q:なぜ梅澤さんと赤松さんは自決命令を出したと言われているの?
A:戦後、『沖縄戦記 鉄の暴風』(昭和25年沖縄タイムス)と、大江健三郎の『沖縄ノート』(岩波書店)という本が出版されました。両書とも現地取材すらせずに、集団自決は軍の責任者らが命令したものと断定したのです。

Q:集団自決事件生存者が命令があったと証言しているのでは?
A:梅澤さんと赤松さんから直接自決命令を聞いたという証言はありません。それどころか、お二人に自決を止められたと言っている島民の方々が大勢います。こうした事実から教科書の軍命令記述が削除されました。検定意見に抗議する人達が、軍の「命令」はなくとも、軍の「関与」があったのだ!という主張に切り替えたのもこのためです。

Q:赤松さん自身が自決命令を出したって認めていたんじゃないの?
A:戦後、軍命令なしで自決した場合、生き残った島民の家族に遺族補償金が支給されない可能性がありました。赤松さんは、「死ぬ運命にあったのに、生きているのは渡嘉敷の皆さんのおかげだ」と言って、島民のためにニセの証言書にサインしたのです。

Q:日本軍が自決用に手榴弾を島民に渡したって話があるけど?
A:手榴弾は非戦闘員である一般島民には配布されていません。防衛隊(部隊招集された地元成年男子)にのみ配布されました。彼らがそれを家族に渡したのです。座間味島住民が自決用に弾薬をもらいに行った際、梅澤さんが断っているという証言もあります。

Q:じゃあ、日本兵に命令されたと言う人達は嘘をついているの?

A:役場の職員や村の有力者が自決を命令していたので、当時は子供だった生存者が記憶違いをなさっている可能性があります。ただ、米軍が沖縄に上陸した時、多くの人々が惨殺されることを恐れました。苦しんで死ぬよりも、いざという時にはひと思いに…と自決を促した兵隊さんはいたかもしれません。しかし、それは「軍の命令」と言えるのでしょうか?




大江氏:起こりうる集団自決を止める命令をしなかった決断が「命令」!
『完全に破綻した大江健三郎の論理』
(『WiLL』 1月号掲載記事)

藤岡信勝/自由主義史観研究会代表・拓殖大学教授

参加数を「沖縄県民の総意」と称して政府に圧力をかける戦略だった!
『沖縄「11万人」集会の欺瞞』
多久善郎/日本協議会理事長

大江氏は隊長らが命じなかったと認めつつ、軍の強制だったと述べた! 『沖縄集団自決冤罪訴訟の報告』
南木隆治/沖縄集団自決冤罪訴訟を支援する会会長

政治とは数の問題だ。「11万」と「2万」では政治的意味が全く異なる!
『「マスコミの誤報を正す会」が出来るまで』
藤岡信勝/自由主義史観研究会代表・拓殖大学教授

強制説主張派の大城氏らは、「軍命令」がなかった事実を知っていた!
『真実から目をそむける人々』
飯嶋七生/自由主義史観研究会会報編集長

「生きて虜囚の辱めを…」は、江戸時代からの戦陣訓。命令ではない!
『沖縄問題で報道されない真実』
杉本幹夫/自由主義史観研究会理事

大江氏は著書で両隊長に、最大限の侮蔑を含む人格非難を繰返した! 『沖縄戦の集団自決と大江氏裁判』
(産経新聞【正論】より 07/4/14掲載記事)

秦 郁彦/現代史家


兵隊が手榴弾を渡したという証言は、防衛隊を日本軍と混同したもの!
『“トリック報道”で世論誘導』
(歴史論争最前線より 07/10/25掲載記事)
藤岡信勝/自由主義史観研究会代表・拓殖大学教授

遂に、海外大手新聞までもが取り上げた書かれているのは真実か?
『米紙ニューヨーク・タイムズが沖縄集会を報道』
(歴史論争最前線より 07/10/27掲載記事)
翻訳:比留間文彦/英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム教授



2007年11月3日付産経新聞コラム。集団自決関連の報道のあり方を問いかける。
「軍命令は創作!沖縄集団自決」/照屋昇雄さん他、渡嘉敷島の生存者の貴重な証言集。

「体験者が語る集団自決の真実」/元陸軍海上挺進第3戦隊中隊長・皆本氏による体験談。


 ≪「沖縄の良識」が語る沖縄戦集団自決の真相≫

     「集団自決」と沖縄問題

「沖縄は本土から差別された結果、沖縄戦の惨劇に至った」という、米軍の反日・侮日教育は偽りだった。『誰も書かなかった沖縄-被害者史観を超えて』(PHP研究所)等の著書を通じて、沖縄再生論を唱え続ける評論家・惠 隆之介氏(沖縄出身・在住) の講演です。

 ★この講演は昨年12月に開催、無事終了しました★






比嘉喜順氏(旧姓:安里)は、戦火の渡嘉敷島で日本軍と住民との連絡役を任されていた駐在巡査だった。このような立場にいらした比嘉氏は、当時を詳しく語ることのできる人物として、いち早くメディアが取材を申し込んだものと誰もが思うはず。しかし、沖縄タイムスの記者が比嘉氏を訪ねて渡嘉敷島のことを取材したことは一度もなかった。比嘉氏の、「軍の食料調味品も村民にも二分し与えてくださった(…中略…)こんな(赤松)隊長が大東亜戦争、沖縄戦の悪い代表扱いに掲載されることは本当に残念でなりません」という想いを伝えない地元紙は、本当に公平な報道を行ってきたと言えるのか?



「赤松隊に駆け込み、『機関銃を貸してくれ、それで死ぬ』と頼んだのです。すると赤松隊長は怒って、『軍人が戦をするんだ。皆さんは生き残れるだけ生き延びてくれ』と言われました。(…中略…)勿論、軍命令などなかったのです」と、集団自決事件の真相を語った金城武徳氏は、当時15歳の少年だった。同氏は赤松大尉が立派な人物であったことを、渡嘉敷島では誰もが知っていると言う。冤罪裁判の被告関係者から、「なぜ、赤松氏をかばうのか?」と問われた際も、「かばおうというのではありません。僕らは生き証人だから事実を話しているだけなのです」と、堂々と真実を語る姿勢を貫かれた。



常に赤松大尉の側にいた元副官・知念朝睦氏は、明確に軍命令を否定している。*『鉄の暴風』には、地下壕内の将校会議で赤松大尉が、「非戦闘員をいさぎよく自決させ、(…中略…)事態はこの島に住むすべての人間の死を要求している」と主張し、それを聞いた知念氏が、<悲憤のあまり、慟哭し、軍籍にある身を痛嘆した>と記されている。これに対して、「渡嘉敷島に将校会議を開く地下壕は存在しませんでしたね。作り話ですよ。沖縄タイムスは嘘ばかり書くから、私は読んでいませんよ」と語る知念氏は、自身が赤松隊唯一の沖縄出身者だったため、同情心から想像して書いたと推測している。

*昭和25年に沖縄タイムスから発刊された‘沖縄戦記’。集団自決事件を世に知らしめたが、現地取材すらまともにせずに書かれたため、史料としては疑問視されている。

「沖縄戦集団自決教科書検定への不当な政治介入に断乎反対する緊急集会」/代表出演。

「沖縄集団自決検定抗議県民集会の実態と背景」/評論家・恵 隆之介氏の現地レポート等。


2007年11月22日付産経新聞【正論】欄


9月29日に沖縄県宜野湾市で開かれた教科書検定意見への反対集会の参加者数を、朝日新聞をはじめとするマスコミは「11万人」と報道。しかし、これは主催者側の発表を鵜呑みにしたもので、上空から撮影された会場写真や、会場となった宜野湾海浜公園の収容人数がこの数字を大幅に下回ることなどから、「11万人」参加は疑問視されている。そんな中、大手警備会社テイケイが、沖縄教科書記述変更反対集会の人数を正確に数える、「沖縄集会のウソを暴くプロジェクト」を遂行。

このプロジェクトでは拡大した全体写真を小さな四角形に区分し、それぞれの四角に詰まった豆粒大の人間像を、100人ごとに色分けしながらカウント。その結果、全体写真の中で「目視できた人数だけなら1万8179人木陰や建物の陰に隠れている人たちを含めても、1万9000〜2万人という数でした」と総括している(『週刊新潮』2007年11月1日号より)。

  

テイケイは日韓ワールドカップの会場警備等を担当してきた経験から、全体写真が手に入れば、「正確な人数を割り出すのは簡単なこと」と言う。一方の主催者側は、「一人一人数えたわけではありません。過去の集会の人数などを参考に、概算数を発表しました。が、正確な人数など問題じゃない。重要なのは教科書検定のほうなのですから」(県民大会事務局幹事。平良長政県議)などと、実に曖昧な論点すり替えのコメントを出した。

  



『真実の攻防−沖縄集団自決から62年』
鴨野 守著 世界日報社
沖縄集団自決の真相を伝える最新本が登場。リアルタイムな情報を満載している一冊です。「赤松氏は立派な人」と語る生存者・金城武徳氏の証言、島民が聞いた軍命令とは「集合しなさい」という内容だけだった事実、仲里沖縄県会議長の‘毒おむすび発言の検証とマスコミ偏向報道の実態、そして教科書記述修正の全貌等を読みやすくまとめている。

『わしズム 2007年11月号 全体主義の島「沖縄」』
小林よしのり編集 小学館
沖縄に蔓延する、旧日本軍の関与はなかったという「異論」を憎悪・排除しようとする空気は、住民を集団自決に追い込んだ同調圧力と同じだ!「軍命令」説を否定しようものなら非国民扱いされる全体主義のなか、沖縄出身の学者やジャーナリストが真実を語る座談会は必読。鬼畜米英の残虐さを強調し、玉砕を美談と報じた当時のマスコミの報道責任も追及。

『沖縄集団自決 虚構の軍命令』
飯嶋七生、木村日向子編 自由主義史観研究会
一人でも多くの方に集団自決事件の真相を知ってもらいたい…「軍命令」が再び教科書に記述されようとしている現在、自由主義史観研究会が総力を結集してまとめた、沖縄集団自決の小冊子。冤罪訴訟の報告や照屋昇雄氏の証言等を盛り込みつつ、騒動の全貌を分かりやすく紹介しています。1部200円にて発売中です(購入方法はこちら)。




「狼魔人日記」様 教科書問題で藤岡教授と恵氏が沖縄で記者会見

「近思雑感」様 教科書検定がきな臭い 結論ありきの人選

「白雲」様 大江氏の脳内についての雑感

「The planet earth」様 大江健三郎は日本の恥

「勝手な言い分」様 沖縄集団自決 自分の国を悪者にして

「堂平閑人のブログ」様 集団自決と教科書

「五十鈴屋の日記」様 集団自決の事実

「新・柏原日記」様 真偽のはっきりしないことを書くな

「人生は面白い」様 集団自決問題でやっぱり出ました「広義の強制」

「天使か?悪魔か?」様 沖縄集団自決問題

「不定期更新」様 歴史教育における、沖縄集団自決の扱いについて

「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」様 教科書検定政治家発言集

「アジアの真実」様 県民大会の結果を受けて文化省が対応検討

「富士山2000の日記」様 憂国の老志士のお手紙 沖縄県民として






【注意】下記のリンクは特集関連情報を皆様にご紹介する主旨で選ばれています。リンク先における全ての記載内容を、必ずしも自由主義史観研究会が支持しているとは限りません。


「沖縄集団自決冤罪訴訟を支援する会」
梅沢裕・元少佐と故赤松嘉次・元大尉の御遺族の訴えをサポート団体サイト


沖縄集団自決、梅澤隊長の濡れ衣
沖縄の集団自決をめぐる教科書検定に異議を唱えたNHKの偏向報道
 雑誌等に掲載された‘集団自決’関連の櫻井さんの記事が読めます。

『新しい歴史教科書をつくる会』沖縄集団自決の「軍命令」は創作だった
『新しい歴史教科書をつくる会』つくる会が文科省へ三度目の申し入れ
『新しい歴史教科書をつくる会』マスコミは「11万人」の誤報を訂正せよ
『新しい歴史教科書をつくる会』「集団自決」検定問題で緊急集会開催
『新しい歴史教科書をつくる会』検定問題で文部科学大臣に申し入れ
『新しい歴史教科書をつくる会』「集団自決」検定で文科大臣に意見書提出

「MSN産経ニュース」【沖縄集団自決訴訟の詳報(1)】
「MSN産経ニュース」【沖縄集団自決訴訟の詳報(2)】
「MSN産経ニュース」【沖縄集団自決訴訟の詳報(3)】
「MSN産経ニュース」【沖縄集団自決訴訟の詳報(4)】
「MSN産経ニュース」【沖縄集団自決訴訟の詳報(5)】
「MSN産経ニュース」【正論】秦郁彦 沖縄集団自決をめぐる理と情
「MSN産経ニュース」【正論】集団自決と検定 現代史家・秦郁彦
「MSN産経ニュース」【正論】再論・沖縄集団自決 現代史家・秦郁彦
「MSN産経ニュース」【主張】集団自決検定 論点すり替えは許されぬ
「MSN産経ニュース」【主張】沖縄集団自決 検定前に戻してはならぬ
「MSN産経ニュース」【主張】沖縄戦記述 訂正理由「示唆」は問題だ

「痛いニュース」【集団自決問題】 報ステ古舘氏「仮に2万人だったとしても
 何がいけない」「人数の問題ではない」…沖縄11万人集会水増し問題で
若者に人気の巨大掲示板「2ちゃんねる」での、様々な議題に対する反応が要約紹介されているブログ。下部には、このエントリーに対する新たな一般からのコメントも述べられています。「2ちゃんねる」ユーザーと、大手マスコミには取り上げられ難いニュースに敏感な「痛いニュース」ファンの、匿名ならではの沖縄集会に対する率直な意見を、偏見なしに御一読ください。

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