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 1月16日のながさきニュース
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日韓歴史認識隔たり学ぼう 「センセイ、ハタアル?」が新版

韓国小学6年向け社会科教科書2007年版も加えて紹介した「センセイ、ハタ アル?」の新版
 日本と韓国の小学六年向け社会科教科書を比較して、歴史認識の隔たりを分かりやすく示した長崎市滑石三丁目の元小学校教諭、山川剛さん(71)の著書「センセイ、ハタ アル?」の新版がこのほど海鳥社から発刊された。韓国の二〇〇七年版教科書を追加、民主化進展に伴う変化も紹介。韓国交流や平和教育に関心を持つ母子・教師にとって、長崎発の身近な読本となりそうだ。

 「センセイ、(韓国の)ハタ アル?」。被爆者として長年平和教育に打ち込んでいた山川さんが韓国の歴史教科書に目を向けたのは、父親の転勤で長崎に来た韓国人児童、チョン・ジンソク君のおかげだった。

 一九九四年、四年生のクラスのチョン君が発した質問をきっかけに、運動会で飾る万国旗に韓国国旗の「太極旗」がないことに気付いた。やがて韓国の小学生が歴史教科書で日本についてどう学んでいるか興味を抱き、六年向け九四年版社会科教科書とその資料編を取り寄せ、研究を始めた。

 日本で「韓国併合」とされる項目では教科書十六ページ、資料編十ページにわたり日本の侵略と、国の主権を守り独立するための戦いなどが詳しくつづられていた。長崎市教委採用の六年社会科教科書では、同項目の記述は八行。出来事を並べただけの対照的な内容だった。

 山川さんは九四年版教科書の「韓国併合」部分をチョン君の父親の協力で日本語に訳し、クラスの子どもたちの率直な感想も入れ二〇〇一年、初版を出した。帰国したチョン君を母子で韓国に訪ねた旅行記もあり、反響を呼んだ。

 新版で加えた〇七年版を九四年版と比較すると、伊藤博文を殺害した抗日民族運動家・安重根は年表で見られるだけに。逆に日本の侵略を訴えるためオランダに派遣された「ハーグ特使」、一九一九年の三・一運動で独立万歳を叫んで捕らえられた柳寛順などが新たに登場しているという。

 山川さんは「二十年前は被害が強調されてきたが、民族が苦難や危機をどう乗り越えたかに焦点を当てるようになったのでは」という韓国の知人の見方を引用し、民主化が深まる韓国社会の変化も読み取る。

 「日本の教科書の『韓国併合』では一滴の血も、一人の命も失われていないので事実を読み取ることができない。現場の先生に韓国の〇七年版教科書を読んでほしい」と願う山川さん。「韓国の子どもが学んでいる民族の歴史を私たちも知ることです。それは多分、私たちを映す鏡になるでしょう」と結ぶ。

 A6判百六ページ。千円。山川さんの連絡先は(電095・856・4553)。






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