身近なCO2排出量、PCで計算 岩手県が簡単システム2008年01月15日20時31分 灯油を10リットル燃やすと24.9キロの二酸化炭素(CO2)が出て、1年かけて吸収するには1.77本のスギが必要――。日常生活で出るCO2の量をネット上で簡単に計算できるシステムを岩手県が開発した。環境省も「環境家計簿と発想は同じだが、かなり使い勝手が良い」と評価している。
岩手県が開発した「e―デジシャク」(デジタル環境尺)は、可燃ごみや電気、ガソリンなど15品目を燃やしたり使ったりした時に出るCO2量を自動的に計算できる。燃やした量や使用量を入力すると、CO2の排出量と吸収に必要なスギの本数や体積が何個のサッカーボールに相当するかなども表示でき、排出量を実感しやすいよう工夫されている。 例えばガソリン1リットルで車を走らせるとサッカーボール232個分のCO2(2.32キロ)がはき出され、0.16本のスギの木が1年かけて吸収する量に相当することが簡単な操作で表示される。 e―デジシャクの原型は、掛け算や割り算などに使う計算尺を応用し、同県職員が06年に考案した「環境尺」。見た目は物差しのようで、上、中、下の三つの尺のうち、「生ごみ」「ガソリン」などの項目に応じて中尺を動かすとCO2排出量が分かる。ただ、計算尺になじみがない人には使いづらかった。そこでデジタル版を制作。盛岡市内の広告会社に委託して約300万円でつくった。 e―デジシャクはネット上の岩手県のホームページから入れる。県の担当者は「もちろん、県民のために作りましたが、全国の人の利用も歓迎です」とCO2削減への効果を期待している。URLはhttp://www.iwate−co2diet−daisakusen.jp/digisyaku/index.html PR情報この記事の関連情報暮らし
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