米 クローン食肉の販売認可へ
アメリカのFDA=食品医薬品局は15日、クローン技術で生まれた牛、豚、それに羊の肉や乳製品について、「通常の動物のものと安全性は変わらない」として販売を正式に認める方針を発表しました。さらに「クローン」の表示を義務づけないとしています。アメリカでは良質の肉などを量産しようとクローン技術を用いた取り組みがすでに行われていますが、業界は、政府の要請を受けて販売を自粛してきました。今回の方針を受け、今後は農務省が販売に向けた具体策を詰めることになりますが、FDAによりますと、店頭に並ぶのはクローン技術で生まれた動物そのものではなく、その子牛や子豚の肉などが主流になるということです。クローン技術を使った食肉などの安全性をめぐっては、EU=ヨーロッパ連合も今月、問題はないとする暫定的な方針を発表しましたが、不安をぬぐえない消費者も多いだけに、FDAが「クローン」の表示を義務づけなかったことに対して反発も予想されます。 |
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