厚生労働省は16日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)で、開業医(診療所)の再診料(710円)を、08年度の診療報酬改定で引き下げる案を正式に示した。07年度中に下げ幅を決め、それで浮く財源を、医師不足が深刻な病院の産科、小児科、救急に配分する。
08年度診療報酬改定は「勤務医の負担軽減」が主要テーマ。医師の技術料など「本体部分」の改定率は0.38%(国庫負担ベースで304億円)の微増で、他に財源を工面する必要があった。このため、診療所の再診料を病院(570円)に近づけることにした。
診療所にも、平日の午後6~10時など早朝・夜間の診療に新たな加算措置を設ける。開業医の時間外診療を促して夜に患者が大病院に集中することを防ぎ、勤務医の仕事を軽減するのが狙い。
厚労省は同日、7日以内なら一律だった救命救急センターの1日当たり入院料を、3日以内までは増額する方針も示した。入院日数の短縮が目的だ。【大場伸也】
毎日新聞 2008年1月16日 17時28分
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