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心臓移植:福本穂香ちゃん「元気になって」 甲良中生徒会が募金活動 /滋賀

 ◇「救う会」に6万1272円託す

 原因不明の難病「拡張型心筋症」で、ドイツでの心臓移植を目指す福本穂香ちゃん(1)=近江八幡市=のためにと、甲良町立甲良中の生徒会(宮川佳衣奈会長=2年)が全生徒209人や保護者らに呼び掛けて募金活動を行った。集めた6万1272円は17日、同校を訪れた「ほのかちゃんを救う会」役員の渡善範さんに託した。

 11月初め、改選された生徒会執行部の19人が、生徒会担当の米田善徳教諭(40)から穂香ちゃんの新聞報道を聞き、ボランティア委員会担当の高畠香織教諭(41)の助言も受け、募金を決めた。

 同委員会(寺本朱里委員長=2年)がペットボトルに「あなたの善意で穂香ちゃんに生きる希望を」と書いた募金箱7個を作り、全7クラスに配布。広報委員会(宮本倫委員長=同)がポスターを作って校内に張り出したり、穂香ちゃんを紹介した手作り新聞を生徒に配り、今月10日まで募金を呼び掛けた。

 毎日、給食の時間に協力を訴えると、生徒らが小遣いを出したほか、看護師の母親が生徒に募金を預けたり、持参する保護者も。教職員25人も協力した。

 この日は、宮川会長と鋒山貴之副会長(2年)、寺本委員長が「穂香ちゃんが元気になることを祈っています」と話し、同会に募金と手作りのクマのぬいぐるみを託した。渡さんは「多くの生徒の祈りを穂香ちゃんに届けます」と喜んでいた。

 宮川会長は「穂香ちゃんのためにという皆の思いが一つになり、活動ができた。これで終わりではなく、穂香ちゃんが元気になることを祈っています」と笑顔。米田、高畠両教諭は「幼い命を救おうという生徒たちの素直な思いが活動につながった」と話していた。【松井圀夫】

毎日新聞 2007年12月18日

 

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