捕鯨船侵入で拘束の2人釈放へ 環境団体側、反応なし2008年01月16日12時11分 反捕鯨派の米国の環境保護団体「シー・シェパード」の活動家2人が南極海で日本鯨類研究所の捕獲調査船、第2勇新丸に侵入して身柄を拘束された事件で、政府は16日、2人に略奪などの意図は見られないと判断して、釈放する方針を決めた。第2勇新丸の近くで待機しているシー・シェパードの船に電話などを通じて、第2勇新丸まで2人の身柄を引き取りに来るよう求めているが、応答はないという。 水産庁などによると、拘束された豪州人(28)と英国人(35)の活動家2人は、それぞれ調査捕鯨の中止を求める抗議文を携え、犯罪目的で船に侵入したわけではないことを強調し、「抗議文を手渡しに来た」と説明。一時的に2人をロープで縛ったが、抵抗しなかったため、縛りを解いて船室で2人を保護したという。抗議文では豪州の連邦裁判所が豪州政府の許可のない日本の調査捕鯨の操業停止を命じたことを指摘しているという。 同庁によると、身柄の引き渡しの際に再び妨害工作を受けるのを避けるため、引き渡しの方法や場所をシー・シェパードの船に電話で伝えた。当初、電話に応答があったが、その後、応答しなくなっているという。 近くに豪州の監視船が航行しており、日本政府は拘束が長期化して批判を招くのを避けるため、豪州政府を通じて2人の身柄を引き渡すことも検討しているという。 PR情報国際
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