記者の目
名古屋駅の放置自転車


(5)名古屋市の現状 汚名返上なるか?

では、名古屋市の撤去の状況はどうなのか。
止められていた放置自転車に貼られた
“撤去します”という黄色い紙を見ると…



日付は、4月!
こちらは、
なんと昨年の12月!

驚いた事に、名古屋市は撤去の警告をしておきながら、
放置自転車を何か月もそのままの状態にしていたのです。


このままでは、
ゴミのような放置自転車で
名古屋駅の駐輪場が占拠されてしまう勢いだ。

なぜ撤去をしないのか。


「限界があるということですよ。
撤去すればいいじゃないか、
ゴミを取ればいいじゃないかと言われますが、
さらに多大な税金を使わなければ
できない状態になってしまっている。
これは、はっきり言って税金の無駄!」
と、名古屋市・柴田室長。

現在、撤去にかかっている費用は年間2億4000万円。
これ以上は税金のムダと名古屋市は考えている。

そこへ突きつけられた全国ワースト1。
早急に有料化を行い、汚名返上をはかるつもりだ。


しかし…

有料化で作られた駐輪場の中には
ほとんど利用されていないところも…


原因は?

「屋根がない。無人。
誰も見ててくれないということだね」
と、駐車指導員。

使われなければ、コレも税金の無駄。


上社駅に作られたこの巨大駐輪場は、
駅から遠いという理由で利用者が伸びず
近々閉鎖予定…


そんな中、対策が後回しになっていた名古屋駅も
来年度から有料化が始まる。



女性
「きれいになるんだったら、
100円くらいなら
払ってもいいと思います」
男性
「有料だと使わないと思います。
学生も使うので、
かなり大きな出費になる」

と、利用者からは、様々な意見が…。


10月には、
ミッドランドスクエアも完成する名古屋駅。
自転車の数は、
さらに膨らむことが予想される。

果たしてワースト1の汚名は返上できるか。

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