記者の目
名古屋駅の放置自転車


(3)有料化作戦で放置自転車は…

では、名古屋市が考える放置自転車対策とは?

「ワースト1を脱却するには、
(駐輪場の)有料化を早急に進めるしかない。
多少の痛みは、仕方がない」
と、柴田室長。


利用者の痛みを伴う有料化。

実は、名古屋市では、
平成6年度から
駐輪場の有料化を進めてきた。


しかし、有料化で放置自転車は減るのか?
今年3月に有料となった高畑駅へ行ってみると…

「すっきりしてますね〜」
と、星記者。

有料化された駐輪場には、
自転車が整然と並んでいた。




歩行者
「歩く私たちにはとても楽です。
ごちゃごちゃに
なっていませんので」
近所の人
「前はほとんど(出入り口が)
ふさがっていた状態で、
いちいち(自転車を)どかしたり。
今は助かっていますね」

と、周りの方からは好評の様子。


無料の時と比べると、
違いは一目瞭然!

高畑駅の有料化は、
確かに放置自転車を減らしていた。


料金は、1回の利用で100円。
1か月の定期利用で2000円となっている。
タダだったものが有料に…。
利用者は料金を払うことに抵抗はなかったのだろうか。



女性
「抵抗はないです。
有料の方が整理されて、
安全に置いておけますので」
男性
「盗難にあうことを考えれば、
安いと思います。
安心して仕事に行けますので」

有料の駐輪場は、管理人がいる安心感に加え
整理されているため使いやすいと好評。


さらに有料化はこんな効果も…

「お金払うようになってから、
自転車にもう乗っていないですね。
歩いて行ける距離なんで」
と、男性。

“自転車の利用を控えさせる”
これが、名古屋市の最大の狙い。
料金を支払う抵抗感からか自転車を使う人が半数以下に減った。

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