|
|
||||
|
||||
―――――――――――――――――――――――――――――― ★本能でやせる究極の簡単ダイエット!★ 第4号 ―――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは、新小田 泰平(にいおだ やすひら)です。 今回は、岡田斗司夫氏の「いつまでもデブと思うなよ」 の内容についてです。 実際に読まれた方も多いと思います。 どのように感じられたでしょうか? 何々を食べ続ければ痩せるというような極端な内容でもなく、 具体的に何をどうすればよいのかが書かれていて、 実行しやすいと感じる人が多いでしょう。 一般的なダイエットの本というのは、 「何々はダイエットに効果がある、適度な運動をするのがよい、 腹八分目を心がける」うんぬんとなっていて、 いろいろと気をつけることが多く、結局何をどうしてよいのか よくわからなくなり、なかなか続かなくなってしまいます。 その点、このレコーディングダイエットという方法は、 「メモをとるだけでよい、段階が進めば1500キロカロリー (人によって異なる)に抑えるようにする。」 というように具体的で、実行しやすいと感じる人が多いでしょう。 しかも、脂肪燃焼効果があるとか、基礎代謝を上げるとか、 体質を改善するとか、そういうことは言っていません。 これだけでも評価に値すると思います。ダイエット関連の本は、 残念ながら、こういう内容のものが大半なのです。 そういう現状も考えれば、具体的かつ、それなりに理に適っている 面もあるので、これまでのダイエット方法よりもはるかに痩せられた という人もきっと少なくないだろうと思います。 ただ、やはりこれはまぎれもなくモチベーションダイエット なのです。 痩せるためのモチベーションを徹底的に高めて、それによって 苦しさを乗り越えようとしていきます。 しかし、その方法では、いずれ無理が生じてしまうのです。 有名人がダイエットをしてダイエット本を出せば、 痩せたキロ数×1万部ほど売れるとされていて、 岡田氏の場合は、50キロ減量ですから、50万部くらい 売れるだろうということが予想されたわけです。 すさまじいモチベーションアップにつながったことでしょう。 そして、出版が決まっている以上、絶対に失敗できないという 状況に追い込まれるわけです。 モチベーションという面では、極めて恵まれた状況なのですから、 楽々成功してもおかしくないように思えます。 しかし、実際はすごく苦しい状況をなんとか乗り越えた ということですから、ダイエットってそんなにも難しいものなのか、 と逆に驚きを感じました。 ふつうの人がうまくいかないのも当然なのだなあとあらためて 感じました。 具体的な内容についてですが、 第1章「見た目主義社会」の到来、では、 「太っていたらこんなにも損をする。デブは悲惨。 痩せたらこんなにも素晴らしいことになる。」 と徹底的に太っていることをこき下ろしていきます。 ダイエットに挑戦する人のモチベーションを高めようという狙いが あるのでしょうが、これを思春期の若い女性などが読んだときに、 あまり深刻にとらえないでくれたらいいのだけどなあという不安な 気持ちになってしまいました。 もし、本気で思っていたとするならば、被害妄想がすぎるだろうと 思わざるえません。 この内容を深刻にとらえて、拒食症へと突き進んでしまう人が少ない ようにと祈りたくなりました。 記録をつけるということは、たしかにコントロール能力を高める のに効果があります。 しかし、食べたものとカロリー数、そして体重を、逐一記録し続ける というのは、かなりの努力が必要になると思います。 一世代前のオタクと言われた人たちは、単なるアニメ好き、 コンピュータ好きではなく、データを記録したり、データを分析 したりということを好むという性質がありました。 まさに、このレコーディングダイエットというものは、そういう 気質を持つ人にとってはうってつけのダイエット方法と言えるのかも しれません。 しかし、大半の人にとっては、記録し続けるというのは、かなりの ストレスになるのではないでしょうか。 これを続けられる人は相当な努力家だろうと思います。 これを続けられた人ならば、半年や1年は着実に痩せられるのでは ないでしょうか。順調に痩せていくときは楽しいので、 モチベーションの維持も簡単です。問題はその後なのです。 体が低摂取カロリーに完全に適応してしまったあと、どうするのか という問題があります。 外見上はスリム体質の人とまったく同じように見えたとしても、 食べてよい量はけっして同じではないのです。 そういう状況をどのようにして耐え続けるのかということに 直面させられるでしょう。 P160に『私は「七五日目の変化」の辛い時期を気力で越え』と あっさりと書かれていますが、気力で越えられなかった人は いったいどうなるのでしょうか? 悲惨としか言いようがなくなるのでしょう。 強烈な飢餓感と落ち込みは1〜2週間続く。はっきり言って、 かなり辛い。しかし、この1〜2週間我慢しさえすれば、 この飢餓感と不安はウソみたいになくなる。体がついに抵抗を やめて、「やせること」を認めるようになる。 とP144にありますが、これが本当だったとしても、 岡田氏の場合、たまたまそうなっただけなのではないでしょうか? こんな危険な状態になるダイエットを安全というのは 間違いなのではないでしょうか。 どう考えてもこのダイエット方法が安全だとは思えません。 必死に頑張ればたしかに一時的には痩せられます。 しかし、その後どうなるのかということを考えると、 あまりにも危険性が高いと思います。 特に脳へのダメージが心配です。 脳はただでさえ大量の栄養を必要とするのに、ダイエットを してストレスを感じていると、余計に大量の栄養を消費します。 若い人が必死になりすぎて、摂食障害にならないでくれたら よいのだけれどと思います。 また、根性いらずのダイエットと言っていますが、 「ポテトチップスを、5枚だけ選び出して、 残りは水を掛けてゴミ箱に捨てられる。 メガマックを買ってきて、8等分して、 一切れだけ食べて、残りはゴミ箱に捨てられる。」 という根性がある人は決して多くはないと思います。 理屈は間違っていないのかもしれません。 しかし、実際に実行するとなるとものすごい根性がいると 思います。 ここまでの気合いと根性があるのならば、どのような ダイエット方法でも痩せられるのではないかと思ってしまいます。 意思が弱い人でも実行できるということですが、 意思が弱い人ならば、「そもそもこんなことまでして 痩せたいとは思わない。」となってしまうでしょう。 昔ならば、もう少し高く評価していたかもしれません。 しかし、苦しいダイエットというものが極めて危険なものであり、 根本的に間違っているということに確信を持つにいたった 今となっては、これはまぎれもなく危険な方法だと 言わざるえないと感じています。 苦しいダイエットはやめて欲しいという理由や リバウンドがなぜ起こるのかなどについては、 また次号以降で詳しく書きたいと思います。 3年後、5年後でもリバウンドが生じるという、 従来のセットポイント説では、うまく説明のつかない現象も、 きっとこういうことではないかという考えに、つい先日 気づきました。 それなりに、正しいのではないかと感じています。 それから、このレコーディングダイエットという ダイエット方法の最終段階では、「軌道到達」と なるのですが、この段階では、意識的にダイエットをするということ をやめて、ふつうに食事をするということなのです。 この結論こそが、実は重要なのです。 岡田氏は、夏目祭子さんの「ダイエットやめたらヤセちゃった」 や「ダイエットしないで痩せる方法」(ボブ・シュワルツ著)などを 読んでいて、ダイエットをやめることこそが痩せるための最善の 手段だということを詳しく知っていたからこそ、リバウンドを これまで防ぐことができたのでしょう。 『噛んで、味わって、飲み込んだときの感覚を思い浮かべてみると、 それを食べたいと思うかどうかがわかる』、や 『こういうときの「美味しい」は舌や口が美味しがっているのではない。 「体全体が喜んでいる」という表現がぴったりな「美味しい」だ。』 などをはじめとして、ダイエットの最終段階に到達する方法というのは、 「ダイエットやめたらヤセちゃった」の内容そのままなのでは と思えてしまうほどなのです。 「ダイエットやめたらヤセちゃった」には素晴らしい内容が たくさんあり、影響を受けてしまうのはむしろ当然だと感じます。 すぐれた内容を広く紹介するということもとても意味のあることだと 思います。 しかし、これだけ内容を利用している以上、 この本についてまったく触れないというのは、 おかしいのではないでしょうか。 次に夏目さんが本を出されたときに、多くの人が 「いつまでもデブだと思うなよ」の内容から取っただろうと 思うでしょう。 そういう状況はなんとか避けられて欲しいものです。 そして、何よりも悲しいのは、夏目さんは「苦しいダイエットは 逆効果になるし、とても危険なのでやめて欲しい。 ダイエットをやめた方がやせられるのです。」ということを10年以上、 地道に訴え続けてこられたのに、そのアンチダイエットのエッセンスを まったく正反対のものである、苦しくて危険なダイエットの説得力を 高めるために、利用されたということです。 レコーディングダイエットを続けたら、 その先に体の声(体からの信号)を感じ取れるようになると 書かれていますが、これは本来、正反対のものなのです。 「苦しいダイエットをしないで、自分の本能を信頼する。」 という考えの先に体の声が聞き取れるという状態がやってくるのです。 この正反対のものであり、ずっと戦い続けてきた相手である 苦しくて危険なダイエットの説得力を高めるために、 アンチダイエットのエッセンスを利用されたということを 最も悲しんでおられるはずです。 読み物としてはとても面白い本だと思いますし、これまでの ダイエット方法と比べると、はるかに具体的で、うまくいく人も 少なくはないでしょう。 太っている人は、携帯電話の充電サインが一つでも減ったら 不安になってすぐに充電しようとしてしまうような感じで、 痩せている人は電池の残量がなくなりかけてから、充電する ような感じというのは、とてもわかりやすい説明だと思いました。 実際、これはとても大切なことです。 実践者ならではの具体的な方法論やわかりやすい説明が、 従来のダイエット本よりも、はるかに充実しています。 それだけは間違いないと思います。 両方を読まれると、ダイエットというものへの理解も 深まると思います。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106102277/ いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) 岡田 斗司夫 (著) http://www.amazon.co.jp/dp/4434084879/ ダイエットやめたらヤセちゃった― アンチダイエット・スリミングの魔法 (sai books) 夏目 祭子 (著) この件に関しては、まだまだ書き足りないことがたくさん ありますので、あらためて次号以降で書きたいと思っています。 次号は、 本物の食欲とにせものの食欲の見分け方と、 極論すれば、食欲(空腹感)は●の●●だった。 です。 食欲(空腹感)は●の●●だったは、ものすごく大切なことなのに、 レポートに書くのを忘れてしまったものです。 お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】 ------------------------------------------------------------------ 次の次の号は、あらためて「いつまでもデブと思うなよ」についてと そもそもダイエットとは・・・について語りたいと思います。 きっと、かなり熱くなってしまうと思っています。 ご容赦ください。 言っていることが本当かどうかはよくわからないけれど、 それなりに耳を傾ける価値はあると感じていただけましたら、 知り合いの方などに当メルマガをぜひご紹介ください。 http://blog.mag2.com/m/log/0000251323/ ダイエット関連の情報はもちろん、色彩の効果、 風水を色彩心理学的にとらえてみたり、ストレスや禁煙、 夫婦ゲンカ防止の話題まで、幅広く紹介していきたいと考えています。 よろしくお願いします。 ■メールマガジン名:本能でやせる究極の簡単ダイエット! ■発行者:新小田 泰平 http://www.blue-diet.com 簡単ダイエット教室 【ダイエットレポートを無料プレゼント中です。】 ■ご意見・ご感想はこちら⇒ kantan@blue-diet.com ※バックナンバーと配信解除はこちら⇒ http://www.mag2.com/m/0000251323.html ※このメールマガジンは『まぐまぐ!』を利用して配信しています http://www.mag2.com/ |
2008/01/11 19:00 2008/01/07 18:14 2007/12/31 18:01 2007/12/27 23:10 2007/12/17 17:24 2007/12/13 18:36 2007/12/10 12:31 2007/12/03 22:14 2007/11/21 22:16 2007/11/06 19:30 |
ページ内の商標は全て商標権者に属します リンクはご自由にどうぞ |