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M-1史上初!敗者復活戦から4239組の頂点に。サンドウィッチマンがM-1グランプリに。

2007年12月23日 20:53

23日テレビ朝日系で行われたM-1GP2007決勝戦は、サンドウィッチマン(フラットファイヴ)がグランプリの座に輝いた。サンドウィッチマンは、M-1史上初となる敗者復活戦を勝ち抜いてのM-1王者となった。

「なぜこのふたりが決勝戦(の舞台)に最初からいなかったのか不思議だ」。オール巨人のこの言葉がすべてを物語っていた。

M-1史上初となる敗者復活からのグランプリ誕生。優勝したサンドウィッチマンが決勝戦で見せた「力量」は、明らかに他を圧倒していた。

決勝ラウンドに進んだのは、トータルテンボス、キングコング、そしてサンドウィッチマンの3組。

当初は、6年ぶりの決勝進出となるキングコングのふたりのスピード感あふれる「芸」に、会場全体もヒートアップ。キングコング優勢の雰囲気が濃厚となった。

しかし、敗者復活の会場大井競馬場から、バイクでまさに「這い上がって」きたサンドウィッチマンがその空気を一変させた。

誰もが緊張の極致にいるはずのM-1の舞台。サンドウィッチマンのふたり、準決勝ラウンドでの伊達と富澤は、キングコングとは対照的なパフォーマンスを披露した。

街頭アンケートの場面、街を歩く伊達(かなり太め)に、富澤扮するアンケート調査員が声をかける。
「ダイエット中すみません。」

最初のこのパンチで、会場や審査員の心をまさにしっかり「つかんだ」。

この時点で準決勝トップ。2位のキングコング、3位のトータルテンボスとともに決勝戦に進んだ。

審査員の島田紳助やオール巨人も「ほぼ完璧に近い」と手放しで絶賛したが、決勝進出確定後には、「もうネタがない」と思わず本音をもらした伊達。

司会の今田耕司から「まだネタあるやん。いまから(決勝まで)練習せいや。」と激しく突っ込まれる一幕も。

続いて行われた決勝戦では、トータルテンボス、キングコング、サンドウィッチマンの順で登場。
ここでも「鬼気迫る」(?)スピード感を見せたキングコングがさすがに優勢かと思われたが、最後に登場したサンドウィッチマンのふたりの「芸」はそれ以上に審査員たちの心を動かしたようだ。

最終審査結果の発表でサンドウィッチマンの優勝が当確すると、漫才の最中は冷静に突っ込む伊達(太め)の目にみるみる涙が溢れた。相方の富澤はここでも冷静にポーカーフェイスを装ったが、賞金1000万円の使い道について聞かれると「東京に出てきて9年。いまでも相方(伊達)と一緒にアパートに住んでいます。なので、(この賞金で)ふたりでマンションに引っ越します。」とコメント。「ふたりで」という部分にすかさず伊達が突っ込んだが、これまでのふたりの苦労が一気に報われた瞬間に見ている者の胸にも万感迫るものがあった。

昨年はチュートリアルの「一人勝ち」といわれたM-1。
今年は例年にないほどハイレベルの戦いが繰り広げられた。サンドウィッチマンだけではない、多くの芸人が、自らの出番の後、「やりつくした」と口を揃えた。

M-1に優勝するとしないとでは、翌年の仕事の量がまったく変わってくるという。
敗者復活という「地獄」からまさに「天国」に一気に這い上がったサンドウィッチマンのふたり。来る2008年、日本お笑い界の台風の目となるか。注目される。


 

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