 | 豪裁判所 調査捕鯨中止命じる この裁判は4年前、国際的な環境保護団体が捕鯨船を所有する日本の船舶会社を相手取ってオーストラリア連邦裁判所に起こしていたものです。オーストラリアは、南極海で独自に主張している排他的経済水域を国内法でクジラの保護区と定めており、原告側は、日本の調査捕鯨はこの法律に違反するとして調査捕鯨の中止を求めていました。連邦裁判所は15日、原告側の訴えを認め、船舶会社がオーストラリアの国内法で定められた許可を得ずにクジラの保護区で違法にクジラを捕獲してきたと認定し、調査捕鯨を中止するよう命じました。これについて、原告の環境保護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル」の代表はNHKのインタビューに対し、「主張が認められてたいへんうれしい。今度は、オーストラリア政府がこの司法判断を日本側に順守させる番だ」と述べました。一方、オーストラリアのギャレット環境相は記者団の質問に対し、「まだ決定の詳細を見ていない」として直接のコメントは避けながらも、「オーストラリア政府は調査捕鯨の監視も含めてすでに包括的な対応策を取っており、今後も中止に向けて努力を続けていくつもりだ」と述べました。この裁判をめぐってハワード前政権は「裁判ではなく、外交で解決を図るべきだ」として反対していましたが、先月、発足したラッド政権は法律に基づいて判断されるべきだという立場を示していました。これについて水産庁は「南極周辺の海域は国際条約上、どの国の領海か決まっていないため、今回の決定が日本の調査捕鯨に影響を与えることはない。調査捕鯨を計画どおり進める方針に変わりはない」と話しています。   | 1月15日 20時56分 |
|  |  | 豪裁判所 調査捕鯨中止命じる 1月15日 20時56分
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