会 報 [号外]

  「酒鬼薔薇聖斗 健在」 ────

   赤刷りのメッセージが当会宛に郵送される!

                   1998.6.2  神戸事件の真相を究明する会


 さる五月二十九日に当会あてに、一年前の六月四日に神戸新聞社に届けられたかの第二犯行声明を彷彿とさせる戦慄すべき内容の怪文書が届いた。

 手紙には、ヨハネ黙示録第十三章第十一節から十八節の全文が英文で書かれていた。その中に七十六個の十六進法の数字からなるシフトJISコードの文字がちりばめられていた。それを日本語文字に変換すると、驚くべきことに「私は健在だ。つぎは東伽(「京」の間違いと思われる)で惨劇がおこるだろう」という文章が浮かびあがったのだ。

 酒鬼薔薇聖斗はA少年ではない、酒鬼薔薇聖斗は健在だ、というわけだ。だから健在な私=酒鬼薔薇聖斗が神戸の次に東京で惨劇をひきおこす−このように、怪文書の筆者は、当会に新たな挑戦をつきつけてきたといわなければならない。

 封筒の表書き(裏書きはない)および手紙の本文のすべてが血を連想させる赤い文字で書かれているのだ。しかも、あて先は横書きで、あて名を上に住所を下にするという外国郵便の書き方で書かれている。これも第二犯行声明と全く同じである。

 しかも怪文書の英文は、かのアップル社製コンピュータ・マッキントッシュの文字であることが判明した。ヨハネ黙示録は周知のように、神戸事件を暗示させるアメリカ映画「ゲーム」や、JCIAをつくりだすために日本警察(とりわけ公安警察)を構造改革することを目論むアメリカCIAの指図のもとに発刊されたと思われる『警察が狙撃された日』(三一書房刊)などに登場する。

 もはや明かではないか。神戸事件の真犯人のグループが、私たちの真相究明の闘いの前進の前に、犯人はA少年ではないことを挑戦的に宣言してきたことが。そうすることによって、いまだなおA少年を犯人とする日本の警察権力やマスコミやインテリジェンスのないインテリたち(大江健三郎氏や中村雄二郎氏ら)をあざわらっていることが。

 心あるすべての皆さん!
 神戸事件一周年のいま、安倍弁護士を先頭とした人身保護請求の闘いの開始や千四百人もの参加のもとでの5・24神戸現地集会の実現など私たちの闘いに恐怖した、酒鬼薔薇聖斗を名のる真犯人どもによる新たな挑戦状にたいしては、真相究明の闘いの巨大な前進をもって応えようではありませんか。

 「偽計による自白」にもとづくストーリーと、捏造された「小動物虐待のA少年像」にもっぱら依拠してA少年犯人説にいまだなおしがみついているすべての知識人諸氏よ! 権力情報による催眠から覚醒せよ! そして真相究明の闘いの戦列に参集せよ!


5月29日当会に届けられた怪文書


 ──  解 説 ──────────────────────────────── 

@封書の宛名(上)・住所(下)・郵便番号は全て横書き・赤字。当会発行のパンフレッ トの読者はがきをコピーして 貼りつけたものと思われる。
 消印は「神田」、差し出し名はなし。

A全文赤字の英文の内容は、ヨハネ黙示録13章の途中から終わりまでで、末尾に「M.V, Project HONDA Sigekuni 」の署名がある。
  ちなみに最後の部分を訳出すると、「ここに智恵が必要である。思慮あるものは、けも のの数字を解くがよい。こ  の数字は人間をさすものであり、そしてこの数字は666で ある」。

B文中、単語の中に0〜9の数字およびA〜Fのアルファベットが76個ちりばめられて いる。

Cこれを取り出すと以下のようになり、16進法を使ったシフトJISコードで、「私は健 在だ次は東伽で惨劇がおこるだ ろう」と読みとれる。

        8E8482CD8C928DDD82BE8E9F82CD
        938C89BE82C58E538C8082AA82A8
        82B182E982BE82EB82A4

  なお上のコードの下線部分「89BE」は「伽」であるが、これを「8B9E」とすると 「京」となり、「東伽」は「東京」の  間違いの可能性がある。

D字体はアップル社製コンピュータ・マッキントッシュの文字が使われている。




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