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豪政府、日本の捕鯨船と環境団体に慎重な行動を要請

  • 2007年12月19日 23:57 発信地:シドニー/オーストラリア
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2007年12月5日、南極海へ向けてオーストラリアのメルボルン(Melbourne)を出航する反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」が環境活動家だった故スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)さんにちなんで改名した同名の船。船上にいるのはアーウィンさんの妻テリー・アーウィン(Terri Irwin)さん(右)とポール・ワトソン(Paul Watson)船長(左)。(c)AFP/William WEST

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【12月19日 AFP】 オーストラリア政府は19日、南極海へ向かう日本の捕鯨船とその活動を監視しようとする環境保護団体の両者に対し、「洋上での対決は一歩誤れば死亡事故につながる」と警告し、抑制を求めた。

 日本の捕鯨活動を監視するために、豪政府が非武装の税関巡視船と偵察機を派遣する方針を発表した席で、スティーブン・スミス(Stephen Smith)外相は「該当する地域は豪州本土から数千キロ離れた洋上。こうした地域で不測の事態が起これば、救出の可能性は極めて低く、不運な死傷事故となる可能性が非常に高い」と警告し、捕鯨船側と環境保護団体側の双方に慎重な行動を要請した。

 スミス外相によると、豪政府の巡視船「Oceanic Viking」号は、「クジラの殺りく」が起こっている現場へ向けて2、3日以内にウエスタンオーストラリア(Western Australian)州のフリマントル(Fremantle)港を出港する。国際裁判所への提訴などを視野に入れ、オーストラリア南極局(Australian Antarctic Division)の派遣するジェット機エアバスA319とともに捕鯨船団の活動に関する証拠収集を行う。

 一方、国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)と反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」は、捕鯨船の妨害を目的に南極海に船舶を派遣している。グリーンピースは非暴力の抗議活動を約束しているが、シー・シェパードは過去に日本の捕鯨船に体当たりしたことがある。(c)AFP

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