大阪 救急たらい回し104件
それによりますと、おととし1年間に大阪市内の消防署から救急車が出動した回数は20万5000回余りで、このうち救急車で搬送中に複数の病院に搬送を断られ、延べ20以上の病院に患者の受け入れを要請したいわゆる「たらい回し」にされたケースは104件に上ることがわかりました。時間帯別に見ますと、「たらい回し」が最も多かったのは▽午前0時から2時台の33件、次いで▽午後9時から11時台の32件、▽午前3時から5時台が23件など、病院の当直時間帯にあたる夜間から早朝に集中し、患者が病院で治療を受けるまでに2時間以上かかったケースも目立つということです。大阪府内では先月、富田林市で体調不良を訴えて救急車で運ばれた89歳の女性が30の病院に受け入れを断られ、病院で治療を受けたのが通報から2時間後となって、翌日死亡するなど、救急医療体制の不備が問題となっています。大阪市消防局は今回の調査結果を詳しく分析し、行政と病院が連携しながら対策を急ぐことにしています。 |
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