岡山県は15日、2008年度当初予算の各部要求額をまとめた。一般会計は6824億500万円で、本年度当初予算額に比べ117億7500万円(1・7%)の減。行財政改革による歳出削減を続行し、7年連続のマイナス要求となった。7000億円を下回るのも3年連続。
県は石井正弘知事らの査定を経て2月中旬に予算案をまとめ、同月25日開会予定の定例県議会に提案する。
石井知事にとって3期目最終年度の予算編成となる。知事は、県政中期行動計画「新おかやま夢づくりプラン」の政策重点指針に沿い、特に「安全・安心」分野に重点配分したと強調した。
新規事業は、消防防災ヘリコプターの導入・施設整備費3億3638万円▽集落機能を再編・強化するモデル事業など中山間地域等特別支援事業費10億円▽医師の偏在是正や産科、小児科医確保の総合対策費1億604万円―など。
改定第3次行革大綱に基づき、公共事業費を本年度比80億4100万円(10・9%)減、一般施策費を同27億2800万円(3・2%)減とするなど、引き続き歳出削減に努めた。
国直轄事業の地方負担を除く公共事業費は657億8200万円となり、ピーク時だった1996年度(1589億円)の4割程度にとどまった。