高村正彦外相は15日、韓国の李明博次期大統領特使として同日来日した実兄の李相得国会副議長と外務省で会談した。李氏は今後の日韓関係について「今までの延長線ではなく、新しい日韓関係を構築したい」と関係進展に取り組む考えを強調し、高村氏も「全く同感だ」と応じた。
李氏は、次期大統領が早期に訪日したい意向を持っていることを伝えた上で、年に1回程度の首脳相互訪問再開に期待を表明した。
高村、李両氏は北朝鮮の非核化に向け、日米韓3カ国が緊密に連携していくことで一致。李氏は北朝鮮による日本人拉致問題にも言及し、日本の立場を「理解、支持する」と明言した。
李氏は18日まで日本に滞在。16日には福田康夫首相、町村信孝官房長官とも会談するほか、自民、民主両党幹部らとも会談する予定だ。