日本郵政グループが販売した今年の年賀はがきが7日時点で4億枚程度売れ残っていることが15日分かった。発行枚数を前年比5.8%増の40億2104万枚と4年ぶりに増やしたが、販売数は前年同期の約36億900万枚並みで大幅に下回った。
07年の年賀はがきは約1億8000万枚売れ残った。今年は年賀はがきの販売期間を例年より10日ほど長い18日まで延長するが、8日以降の購入は少ないとみられる。売れ残った年賀はがきは段ボールや再生紙の原料にするが、日本郵政はその再生費用の一部も負担する必要がある。
日本郵政は今回、年賀はがきの減少傾向を反転させる意気込みで前年の倍となる約80億円の広告費を投入。ディズニーキャラクターはがきなどを販売し、テレビCMやイベントで「年賀状は贈り物」と訴えたが、大きな成果が得られなかった。【野原大輔】
毎日新聞 2008年1月15日 21時15分