原因不明の難病「拡張型心筋症」のためドイツでの心臓移植を目指していた福本穂香ちゃん(1歳4カ月)=近江八幡市=を支えようと、昨年11月から募金活動を続けていた「ほのかちゃんを救う会」(田中初会長)は渡航費などの目標額約8800万円に達したので、募金活動をいったん停止すると発表した。
同会によると、穂香ちゃんのドイツでの心臓移植と渡航費などをねん出しようと、両親や支援者で「救う会」を結成。街頭募金や協力者宅に募金箱を置き、協力を求めてきた。年末年始の街頭募金が予想以上に集まり、9日には募金額が総額で8826万円となり、わずか2カ月余りで目標に達したという。
穂香ちゃんの両親はホームページで「莫大(ばくだい)な費用という不安から、今は一筋の希望へと変わるとともにたくさんの勇気をいただき感謝しきれない気持ちです」とのコメントを発表。ドイツへの渡航は今月下旬から来月になる見込みで、両親と主治医や看護師も付き添う予定。【斎藤和夫】
毎日新聞 2008年1月13日