現在位置:asahi.com>社会>事件・事故> 記事

救急受け入れ不能、20回以上が年104件 大阪市

2008年01月15日18時45分

 医師不足などを背景に、救急患者の搬送先探しが困難になっている問題で、大阪市消防局が06年に救急出動した20万5036件について分析したところ、患者の搬送を医療機関から20回以上断られた例が計104件あったことがわかった。同消防局によると、受け入れ先が決まるのを待っている間に死亡した患者はいないという。

 時間帯別では、受け入れを断られたケースは深夜〜未明にかけて集中しており、午前0時〜同2時台が33件、午後9時〜同11時台が32件、午前3時〜同5時台が23件だった。

 中には、出動から約2時間後、20回目の照会で受け入れ先が決まったが、その間に救急救命士の介助によって自宅で出産した女性の例もあった。

PR情報

このページのトップに戻る