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東名の27人死傷事故 バス運転手に禁固3年6カ月

2008年01月15日11時40分

 愛知県岡崎市の東名高速で昨年8月、「シンフジハイヤー」(静岡県富士市)の観光バスが渋滞中の車列に追突し、2人が死亡、25人が重軽傷を負った事故で、バスを運転していて自動車運転過失致死傷罪に問われた静岡県富士宮市、会社員望月孝男被告(59)に対する判決公判が15日、名古屋地裁岡崎支部(岩井隆義裁判官)であった。岩井裁判官は「きわめて重大かつ悲惨な事故を引き起こしたが、深く反省している」と述べ、禁固3年6カ月(求刑同7年)を言い渡した。

 判決によると、望月被告は昨年8月12日、東名高速が渋滞していたため、バスの経路の変更などに気をとられ注意力が散漫になり、道路の安全を十分に確認しないまま、最高時速が50キロに規制されていたのに時速約82キロでバスを走行させて事故を起こし、愛知県豊橋市の女性(当時31)と次女(同6カ月)を死亡させ、25人にけがをさせた。

 弁護側は「被告は事故歴のない模範的な運転手であり、深く反省している」などとして、情状酌量を求めていた。

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