自殺者数が9年連続で3万人を超える中、各地のNPO法人や民間の支援団体関係者が14日、初めての全国組織「全国自死遺族総合支援センター」を設立した。今後、各地の支援団体間の連携を強めるとともに、政策提言も行う。
東京都内で開かれた総会には19都府県から約30人が参加。「どこに相談していいか分からない」などの意見が相次ぎ、各団体や自殺問題に詳しい弁護士、公的機関の連絡先を列挙したホームページを作成する方針を決めた。さらに遺族と接する際の注意点をまとめ、警察関係者や医師らに啓発活動を行うという。
杉本脩子(なおこ)代表幹事(64)は「率直に意見交換し支援の輪を広げたい」と話した。事務局はNPO法人ライフリンク(03・3261・4350)。【伊藤直孝】
毎日新聞 2008年1月15日 東京朝刊