東京電力福島第一原子力発電所の文書管理業務などを行う東電関連会社の社員が、ファイル交換ソフトを通じて、この会社のサーバーにアクセスするためのIDやパスワードなどを流出させていたことがわかりました。
情報を流出させたのは、東京電力の関連会社「東京レコードマネジメント」の社員です。
会社側の説明によりますと、この社員はファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて、福島第一原発の文書管理を行っていた会社のサーバーにアクセスするためのIDやパスワード、30数人分のデータなどを、誤ってインターネット上に流出させていたということです。
すでにこのサーバーは使われておらず、流出したIDやパスワードも使えない状態になっています。また、流出した情報の中に核物質や原発の操作マニュアルなどの重要情報は含まれていないということです。
「東京レコードマネジメント」は、情報管理のコンサルタント会社で、セキュリティ技術の高さを売り物としていますが、今回の問題について「大変ショックを受けている。再発防止に努めたい」とコメントしています。(15日11:05)