東芝や三菱電機などエレベーター大手は中国事業を強化する。東芝は上海市など現地2工場で高層ビル向けの大型・高速機を生産し、今後2年で販売台数を3割増やす考え。三菱電機も現地工場の生産能力を2倍にする。中国は北京五輪や上海万博の開催を控えて高層ビルの建設ラッシュが続いている。日米欧の需要が頭打ちになっているため、成長市場開拓に力を入れ、先行する世界最大手の米オーチス・エレベータを追い上げる。
東芝グループのエレベーター会社で国内3位の東芝エレベータは、上海市と遼寧省瀋陽市に工場を持つ。現在は定員10人程度の標準機を生産しているが、年内に同15―24人の大型機の製造を始める。昇降速度が最大で分速600メートルの超高速機も、現地で製造できるようにする。
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