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インドネシアで鳥インフルエンザによる死者、同国で95人目

  • 2008年01月14日 19:21 発信地:タンゲラン/インドネシア
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インドネシアのジャカルタ(Jakarta)で鳥インフルエンザで死亡した女性の自宅付近の鳥の血液サンプルを採取する医療関係者(2007年12月26日撮影)。(c)AFP/Adek BERRY

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【1月14日 AFP】高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が猛威を振るうインドネシアで、新たに感染者1人の死亡が確認され、同国の死者は95人になった。保健省が14日に発表した。

 保健省鳥インフルエンザ情報センター発表の声明によると、ジャカルタ郊外の自宅で10日に死亡した32歳の女性について2回検査した結果、H5N1型ウイルスに感染していたことが確認されたという。インドネシアでは、2回の臨床検査で陽性反応が出た場合にのみ、鳥インフルエンザによる死亡と正式に報告されることになっている。

 死亡した女性の名前は、TMという頭文字のみ公表された。ジャカルタの衛星都市タンゲラン(Tangerang)在住で、同市では昨年10月以降、鳥インフルエンザ感染による死者は6人目となった。

 この女性は9日に発熱と呼吸困難、肺炎で病院に運ばれたが、情報センターによると、女性の家族は「入院を勧める病院の医師の忠告を無視した」という。自宅では裏庭で鶏を飼育していた。

 鳥インフルエンザの人間への感染経路は一般的に感染した家禽との直接的な接触に限られるが、専門家は、突然変異によって、H5N1型ウイルスが人間から人間へ強力な感染力を持つようになる事態を警戒している。

 H5N1型がそうした変異を起こした場合、世界的な大流行によって数百万人の死者が出る可能性があると専門家は予測しており、世界銀行(World Bank)の試算によると、被害額は2兆ドル(約215兆円)に上る。

 こうした専門家らの懸念は、過去のインフルエンザ大流行の経験に基づいている。第1次世界大戦の終結から間もない1918年には、全世界で約2000万人が死亡した。(c)AFP

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