青森県八戸市根城(ねじょう)で焼けたアパートから母子3人の遺体が見つかった事件で、殺害を認めた無職の長男(18)が10日朝、銃刀法違反の疑いで逮捕された際、ナイフ8本を持ち歩いていたことが分かった。また3人の死因は、刃物で頸動脈を切られたための失血死と判明した。県警八戸署捜査本部は11日に長男を同容疑で青森地検に送検し、殺人と現住建造物等放火容疑での調べを急ぐ。長男は中学生の時、精神科に入院したことがあるという。
10日の司法解剖によると、母(43)の首の左右にはナイフによるとみられる切り傷が、次男(15)の首の右側に切り傷があった。長女(13)の首の左右には切り傷と刺し傷があった。いずれも動脈に達していた。母の腕には細かい切り傷もあり、殺害時に激しく抵抗したとみられる。
捜査本部の調べでは、長男がJR八戸駅前で逮捕された際に手にして抵抗したのは刃渡り25センチ、全長48.5センチの巨大なサバイバルナイフで、他に上着の内側などに刃渡り13センチ以下のナイフ7本を隠し持っていた。長男は淡々と調べに応じているが、ナイフの所持理由については、あいまいな供述を続けているという。
次男の友人によると、次男は以前「目を覚ますと、長男がナイフをのどに突き付けており、『おはよう』と言われたことがあった。いつか殺されるかと思うと怖い」と話したことがあったという。
周辺住民によると、長男は家族と折り合いが悪く、数年前に室内に灯油をまいて立てこもり、警察が出動する騒ぎを起こしたこともあった。
母と親交があったという近所の女性(54)によると、一家は5年ほど前に市内の別の地域から今のアパートに引っ越した。「長男は立てこもり騒ぎの後、市内で別居中の父親と一緒に暮らし、一時は精神的に落ち着いた。ただ、しばらくしてアパートに戻ると再び引きこもるようになった。最近会った時は『小説を書いている』と言っており、立ち直るきっかけをつかんだと思っていたのに」と語った。【長沢晴美、後藤豪】
10日の司法解剖によると、母(43)の首の左右にはナイフによるとみられる切り傷が、次男(15)の首の右側に切り傷があった。長女(13)の首の左右には切り傷と刺し傷があった。いずれも動脈に達していた。母の腕には細かい切り傷もあり、殺害時に激しく抵抗したとみられる。
捜査本部の調べでは、長男がJR八戸駅前で逮捕された際に手にして抵抗したのは刃渡り25センチ、全長48.5センチの巨大なサバイバルナイフで、他に上着の内側などに刃渡り13センチ以下のナイフ7本を隠し持っていた。長男は淡々と調べに応じているが、ナイフの所持理由については、あいまいな供述を続けているという。
次男の友人によると、次男は以前「目を覚ますと、長男がナイフをのどに突き付けており、『おはよう』と言われたことがあった。いつか殺されるかと思うと怖い」と話したことがあったという。
周辺住民によると、長男は家族と折り合いが悪く、数年前に室内に灯油をまいて立てこもり、警察が出動する騒ぎを起こしたこともあった。
母と親交があったという近所の女性(54)によると、一家は5年ほど前に市内の別の地域から今のアパートに引っ越した。「長男は立てこもり騒ぎの後、市内で別居中の父親と一緒に暮らし、一時は精神的に落ち着いた。ただ、しばらくしてアパートに戻ると再び引きこもるようになった。最近会った時は『小説を書いている』と言っており、立ち直るきっかけをつかんだと思っていたのに」と語った。【長沢晴美、後藤豪】