「成人の日」(14日)を前に13日、県内19市町で成人式が行われた。この日、晴れて大人の仲間入りをしたのは約2万人。各会場では式典のほか、模擬選挙や郷土にちなんだクイズ、ピアノライブなど多彩なイベントで門出を祝った。
岡山市では、同市北長瀬表町の岡山ドームで「市新成人の集い」が開かれ、振り袖やスーツ姿の約5300人が参加。感謝や自覚を表す「わ」をテーマに、模擬選挙や多彩なステージなどで人生の門出を祝福し合うとともに、大人への仲間入りをかみしめた。
「わたしの街の市長さん」と銘打った模擬選挙では、新成人でつくる実行委員会のメンバー3人がそれぞれ教育、環境、福祉を“街頭演説”でアピール。実際の選挙で使用する記載台などを使って参加者が1票を投じた結果、新成人有志で清掃ボランティアを行うと公約した「環境」の候補が当選。2月に清掃活動を行うことになった。
式典では高谷茂男市長が「困難を強い心で乗り越え、思いやりのある大人になって」と激励。和太鼓やアカペラグループのステージのほか、実行委が作詞した曲を全員で合唱した。フィナーレでは将来の夢や希望へ思いを込めて鏡開きを行い、風船2008個を放った。
同市川入、短大生大野涼子さんは「大人として何事にも前向きに取り組む。春からは夢だった保育士になるので頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。