2008年 1月 14日
高松市で成人式
14日は、成人の日です。岡山・香川では5つの市と町で成人式が行われました。このうち、高松市では4531人が大人の仲間入りをしました。サンポートホールで行われた高松市の成人式には、約2500人の新成人が出席しました。高松市では、2001年に一部の新成人5人が式典中にクラッカーを鳴らし逮捕された騒動をきっかけに、翌年から新成人の代表が式典の企画をしています。今年は、「扉〜Openthe20thDOOR〜」のテーマを掲げています。式では、高松市の大西秀人市長が「他人や社会に生かされるのではなく、自分自身でしっかりと立って生きていくことが大切です」と、激励の言葉を述べました。会場の外では、記念の写真をとる姿があちらこちらで見られ、晴れの日の喜びをかみしめていました。14日は、高松市のほか、丸亀市や坂出市、笠岡市でも成人式が行われましたが、警察などによりますと大きなトラブルはなかったということです。

岡山市の宗忠神社でどんど祭
今年一年の健康と幸せを祈るどんど祭が岡山市の宗忠神社で行われました。宗忠神社のどんど祭は約120年前から続いています。神社には朝早くから正月飾りを手にした参拝客が次々と訪れました。昔から、どんどの火で書き初めを焼くと字が上手になる、餅を焼いて食べると一年中風邪をひかず健康に過ごせるという言い伝えがあります。訪れた人たちは今年一年の、無病息災を祈りながら竹の先に挟まれた餅を火にかざし、地元の人が用意したぜんざいに入れ味わっていました。宗忠神社では14日、約5万点のお飾りなどを焼いたということです。

浅口市鴨方町で昔ながらの製粉作業
今では珍しくなった農村の風景です。手延べそうめんの産地浅口市鴨方町で今年も水車を使った小麦粉の製粉作業が始まりました。江戸時代からそうめん作りが盛んだった浅口市鴨方町では水車を使った製粉作業が盛んに行われ、最盛期には約30の水車が活躍していました。今ではそのほとんどが姿を消してしまったため、地元の老人クラブのメンバーが昔ながらの製法を守ろうと18年前から、毎年、この時期に行っているものです。作業は祝日を返上して行われていて、加工場の横を流れる川の水で回転する直径4bの水車を使って県内産の小麦を石臼でひき、1時間に10キロの小麦粉を製粉します。この、昔ながらの製粉作業は今月21日まで行われます。

川相昌弘杯少年軟式野球大会
岡山市出身で現在はプロ野球・中日のコーチを務める川相昌弘さんの偉業を記念した軟式野球大会が岡山市で開かれています。この大会は5年前に、巨人の選手として活躍していた川相昌弘さんが達成した犠打の世界記録を記念して始まったものです。大会には岡山市周辺のスポーツ少年団の野球大会で優勝した5つのチームが参加しました。開会式では芥子山ベアーズのキャプテン・徳田亮太くんが「悔いの残らないよう、最後まで闘います。」と選手宣誓しました。川相さんは、去年、53年ぶりの日本一に輝いた中日のコーチを務めていて、「子どもたちには決してあきらめずに最後まで続けることの大切さを学んでほしい」と話していました。

小豆島で冬の味覚、ゲタの天日干し
香川県の小豆島では冬の風物詩舌平目の天日干しが始まっています。瀬戸内海沿岸では古くから舌平目の事をゲタと呼んでいます。土庄町の北部にある四海地区では毎年この時期になると、多くの漁師の家でその日揚がったゲタのうろこを取り塩漬けにした後港や軒先で天日干しにしています。ゲタは冬の冷え込みとともに漁獲量が増えますが、今年は夏の猛暑の影響などで例年の半分にとどまっているということです。ゲタの天日干しは酒のつまみとして人気を集めていて、関西地方などからも注文が入るということです。この作業は来月まで続きます。

岡山・鏡野町でてっちりこ
岡山県鏡野町に訪れた人をわら細工でたたく珍しい風習があります。出産を控えた女性はたたかれるとうれしいご利益があるともいわれています。どんど焼きに合わせて行われるこの行事は鏡野町の山間にある羽出地区に古くから伝わるものです。「てっちりこ」と呼ばれるこの風習は嫁入りした女性のお尻をたたいて出産や母体の健康を願うものです。安産以外にも無病息災などにも御利益があると伝えられています。てっちりこは1960年代までは町内各地に残っていました。しかし、過疎などで継続する地域が少なくなってきたことから最近になって地元のNPO法人が伝承活動に取り組んでいます。

岡山市の美術館で「夢二のうた」展
美人画家として知られる竹久夢二が詩人として残した作品などを集めた企画展が岡山市の美術館で開かれています。岡山県ゆかりの画家竹久夢二は歌謡曲の作詞や短歌を手がけるなど詩人としても活躍していました。会場には、夢二が作詞をして表紙絵をデザインした歌謡曲の楽譜や扇や屏風に描いた美人画に詩や俳句を記した作品など合わせて約80点が展示されています。夢二の代表品「宵待草」では一目惚れした女性を待ち続け、実らなかった夢二の切ない心境を詩に残しています。楽譜の表紙に描かれている文字は、読みやすさよりもデザイン性を重視していて当時の夢二の芸術センスを垣間見ることができます。企画展「夢二のうた」は今月20日まで岡山市の夢二郷土美術館で開かれています。

昇龍旗争奪全国選抜少年剣道大会
全国で活躍する少年剣士が日ごろの鍛錬の成果を競う昇龍旗争奪全国選抜少年剣道大会が倉敷市で開かれました。この大会は倉敷市の昇龍館一福道場が毎年開いているのもので15回目となる今年は全国から約1900人の小中学生剣士が参加しました。会場では個人戦が行われ剣士たちが熱戦を繰り広げていました。主催者によりますと最近は、体力作りだけでなくきちんとした礼儀作法が身につく剣道を見直す動きが出ています。小学校入学前に剣道を始める子供たちは増加傾向にあり、競技関係者は期待を寄せています。12日から開かれていた大会は終了し、岡山県勢は個人・小学5年生の部で倉敷市の三好俊成くんが、団体・小学校低学年の部で倉敷市の福田道場がそれぞれ優勝しています。