萩市長が毎日新聞提訴へ 「名誉を毀損」
2008年1月9日(水)掲載
萩市の野村興児市長は8日、同市役所で記者会見し、毎日新聞に掲載された「萩学園理事長選出 市長 公文書破棄」という記事に「著しく名誉を傷つけられた」とし、毎日新聞社を名誉棄損で提訴することを明らかにした。
毎日新聞の記事は今月1日付。文書は、萩国際大学(現山口福祉文化大学)を運営していた萩学園の経営悪化に伴う2003年の理事長選出を巡り、理事長に就任する地元商工会議所会頭と野村市長とが交わした文書。
その後、04年の同理事長の退任に伴い、野村市長は不要になったと処分した。しかし、市長の公印が使われていたことから市民グループが06年、市長が自分で破棄したことは違法行為として告発していた。
野村市長は、@記事中にある「密約文書」という表現が「読者にとっては不正な行為を連想させる」Aそのあとに続く「市の正式な手続きを経なかった疑いが強まった」などの表現が、「あたかも有罪認定を受けたという印象を読者に与える」と指摘。記事は「市民にいろいろな疑念を抱かせる内容で法的な対応策を取らざるを得ない」と提訴する理由を述べた。
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