定期検査中の浜岡原発(御前崎市佐倉)1、2号機の共用排気筒で昨年11月、腐食穴が見つかった問題で、中部電力は11日、「塩害腐食により発生したと推定される」などとする調査結果を経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
中電によると、腐食穴が見つかったのは、排気筒内部の空気をサンプル採取・監視するために設置された「サンプリング配管」が排気筒に貫通している部分。11月23日、排気筒の塗装点検中に幅約1センチ、長さ約5センチにわたって塗装がはがれ穴が開いている2カ所を確認した。
その後の調査で、腐食穴は幅約1センチ、長さ約5ミリ―1センチの小さなものがさらに3つ見つかった。問題個所は日常的に海風にさらされていることから、塩害で腐食したみられるという。
中電は今後、問題個所の周囲に筒状の管を取り付けて再発防止を図るとしている。ただ、排気筒は2011年3月までの建て替えが予定されているため、中電は「現在の排気筒のままで運転が再開されることはない」としている。
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