オランダ国防省は13日、アフガニスタンで旧政権勢力のイスラム強硬派タリバーンの掃討作戦に当たるオランダ軍兵士が味方兵士と誤って交戦、2人を死亡させたと発表した。アフガン軍兵士2人も死亡した。
複数回にわたる交戦はアフガン南部のオルズガン州にあるオランダ軍基地近くで12日夜、発生した。戦闘に至った経緯は不明だが、悪天候に襲われていたという。オランダ軍兵士1人が負傷した。
オランダは、アフガンの治安改善に当たる北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)に約1500人を派遣。うち約1200人が同州で従軍している。
タリバーンはここにきて戦力を整え、自爆テロなどの新たな手口で米軍やISAFに攻勢を掛け始めている。NATOは加盟国に対し増派を要請しているが、大きな進展はない。