成人の日を控えた13日、県内12市7町で成人式が開かれ、各地で振り袖やスーツに身を包んだ新成人が、節目の日に心を新たにした。県教委によると、今年の成人式対象者数は2万1897人で、前年比749人減。【横山三加子】
倉敷チボリ公園(倉敷市寿町)であった成人式には4036人が参加。記念式典で古市健三市長は「社会人の一人として夢を持ち、実現のために頑張ってほしい」とエールを送った。同市の会社員、川野健太さん(20)は「器の大きい人間になりたい。結婚していい家族を築くのが夢」と語り、同公園の存続問題については「倉敷の名所が一つなくなるのは寂しい」と話した。
岡山市では岡山ドーム(同市北長瀬表町1)に約5300人が集合。新成人3人が市長立候補者に扮(ふん)した模擬投票もあり、一票を投じた同市の大学生、梶谷友希さん(20)は「せっかく選挙権がもらえるのだから、本当の選挙にもちろん行きます。何事も頑張れる大人になりたい」と笑顔だった。
一方、玉野市では、会場のダイヤモンド瀬戸内マリンホテル(同市渋川2)で午前11時15分ごろ、敷地内の路上で、酒に酔った無職男(28)が上半身裸で騒いだが、玉野署員の胸ぐらをつかむなどしたため、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。式は正午からで影響はなかった。
県警によると、式中に新成人が暴れるなど大きな混乱はなかったという。
毎日新聞 2008年1月14日