佐藤令子(BeTREND)
2007/12/17 17:02
SoftBank では911SHが調査開始の4月以降10%を超えるシェアをキープし、さらにそのシェアを継続的に伸ばしている。10位までのランキングを見てみると、5位の911T(東芝製)をのぞき、全てシャープ端末である。SoftBank全体におけるシャープ製端末ののシェアは57.7%に及ぶ。
間もなく1億台を突破するといわれている携帯電話の累計契約数。それらの端末から企業が運営するモバイルサイトへは、いつアクセスされているのだろうか。BeMssを利用している約600社のモバイルサイトのアクセス数のうち、時間別、曜日別のアクセス実績を調べた。
アクセスが最も多いのは、時間帯では23時、曜日では木曜日という結果となった。
かねてから言われているように、就寝前に利用する人はやはり多いようだ。21時〜23時のアクセスシェアはいずれも6%を越えている。一方で特筆すべきは15時台の6.4%である。平日15時にこれだけのアクセスがあるのは意外ではないだろうか。また、15時から19時に向かっては、アクセス数がゆるやかに下降していることも分かる。
曜日別のアクセスシェアを見ると木曜日が20%を越え、週末の金曜、土曜よりも木曜、水曜のアクセス数が多いことが分かる。
モバイルサイトは「空き時間、暇つぶしに利用するユーザーが多い」と言われている。では、平日15時、週中頃の水曜、木曜に暇つぶしツールとして重宝されているのだろうか。
そうではない。携帯電話を利用した企業の販促活動がこれまでに以上に幅広いユーザーへ向けられた結果である。
例えば、買い物で利用できるクーポン券や飲食店で提示する割引券はこれまで紙が主流だったが、最近では携帯電話にクーポンを配信する企業が多い。週末のイベント情報や、ボーナスやクリスマス商戦へ向けた販売促進メールは、帰宅時間に見てもらえるように夕方に配信されている。
クーポンを携帯電話で表示することは目新しい機能ではないが、これまで一部の利用者だったモバイル販促ツールが、広く一般のユーザーの日常生活に定着しつつあるということをうかがい知ることができる。