中国自動車工業協会のまとめによりますと、中国で去年１年間に販売された新車は、前の年よりおよそ２２％増加して８７９万台になりました。これは日本で販売された５３５万台を大きく上回るもので、中国はアメリカに次ぐ世界第２位の自動車市場という地位を固めた形です。さらに、中国の複数のメディアは、経済が順調に成長すれば、ことしは１０００万台の大台を突破するという見方を伝えており、縮小に転じている日本市場の２倍の規模に膨らむ可能性さえ出てきています。このため、中国市場に強いアメリカのＧＭやドイツのフォルクスワーゲンが積極的な姿勢に出ているほか、日本のトヨタ自動車もことしは４３％増の７０万台の販売を見込んでいます。さらに、去年３８万台を販売した中国の新興メーカー「奇瑞自動車」もさらなる販売の拡大を目指しており、経済成長に伴って膨らむ中国の自動車市場は日米欧に地元のメーカーも加わった激しい競争の場となっています。