かるたで男女共同参画 県民共生センター、志貴野高が幼児用原画制作
2008年01月10日
遊びながら男女共同参画の意識を身に付けてもらおうと、県民共生センターは幼児向けの「サンフォルテかるた」づくりを進めている。読み札で、性別にとらわれない家事分担や育児参加などを呼び掛ける。昨年夏の全国高校漫画選手権大会で最優秀賞を受賞した志貴野高校のチーム「The☆Nework」のメンバーが絵札の原画を制作しており、今春の完成を目指す。
読み札は県民共生センターを拠点に活動する市民団体から三百八十点を募った。同センター職員や県私立幼稚園協会員らで構成する編集活用委員会が昨年七月、四十五首を選んだ。
「おとうさん たのしいえほんよんでね ねるまえに」や「にちようび パパのおりょうり うれしいな」など父親の育児や家事協力を求めているほか、「じぶんのこと しっかりできるよ すごいでしょ」などで自分のことは自分でやる≠ニいう意識を植え付ける。
読み札を基に原画を描く志貴野高校生にとっては、男女共同参画社会について考える機会にもなっている。
同センターは平成二十年度にかるた大会を計画。かるたの活用を推進し、男女共同参画社会をより身近に感じてもらう機会の創出を図る。伊藤清江館長は「身近なところから、男女共同参画社会を考えてもらうきっかけにしたい」と話している。
かるたは千部印刷。今春、県内の保育所や幼稚園、図書館などに配るほか、希望者に販売する予定。問い合わせは電話076(432)4500。