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【1月13日 AFP】南極海で日本の捕鯨船に対する抗議行動を行っている国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は13日、同団体による追跡の結果、捕鯨船団を同海域から退去させたと発表した。
グリーンピースによると、同団体の船「エスペランサ(Esperanza)号」が日本の捕鯨母船「日新丸(Nisshin Maru)」を24時間、数百キロ以上にわたり追跡した。日本の捕鯨船団は同海域で1000頭以上のクジラを捕獲する予定。
グリーンピース・ジャパンのキャンペーナー、野田沙京(Sakyo Noda)氏は声明の中で、グリーンピースの目的は船団に捕鯨を止めさせることであり、それに成功したと発表した。また船団はクジラ保護区から撤退したと述べた。しかし、タンカー船「オリエンタル・ブルーバード(Oriental Bluebird)」号で燃料補給をした後、船団は捕鯨活動に戻るだろうとグリーンピースではみている。
グリーンピースやその他の環境活動団体らは、「クジラを殺りくから守る」として、南氷洋で捕鯨を行う日本の船団を追跡している。国際捕鯨委員会(IWC)は1986年、「商業捕鯨モラトリアム(一時停止)」を決議したが、日本政府は「科学的調査」の名目で捕鯨を続けている。しかし捕獲された鯨肉が食用として販売されていることは広く知られている。
捕鯨に反対しているオーストラリアの労働党新政権は環境活動家グループらに対し、外海での行動に自制を求めると同時に、日本政府に対しては豪税関の巡視船「オーシャニック・バイキング(Oceanic Viking)」号を使用して、国際裁判所などへの提訴を視野に捕鯨に関する証拠を集めると警告していた。
一方、オーストラリアの保守派野党は、 オーシャニック・バイキング号がいまだ日本の船団に追いついていないことを指摘し、「幽霊船同然」と揶揄している。
豪政府広報官は同号について「追跡に向かっている」と述べたが、詳しい行動内容に関する言及は避けた。(c)AFP
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