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ハノイの水源、最低水位

2008.1.12 18:29
このニュースのトピックスアジア・オセアニア
水量が減少し、中州ができたホン川=10日、ハノイ(共同)水量が減少し、中州ができたホン川=10日、ハノイ(共同)

 ベトナムの首都ハノイの水源となっているホン川(紅河)の水位が過去100年で最低となり、大型船の航行などに支障が生じている。気象専門家は上流の中国でのダム取水に加え、雨期が短くなったことなど気候変動の影響を指摘している。

 ベトナム国立水文気象予測センターによると、今月1日にハノイ市内の観測ポイントで測定したホン川の水位は1903年の観測開始以来、最低の海抜1・12メートルを記録。平年を約60センチ下回った。

 同センターのグエン・ベト・チ博士(59)は水位低下の要因として(1)6月から10月までだった雨期が、近年は8月中旬まで短期化(2)中国でのダム取水の増加(3)ベトナム国内の農工業用水の需要増−などを指摘。

 特に過去5年は上流の中国南部でダム建設が相次ぎ、ベトナム領内に流入する水量は20−30%減少したと推測されるという。

 ホン川流域は世界有数のコメ生産地帯で、1月中旬からは今年のコメ栽培が始まる。チ博士は「現時点で農業用水に問題はないが、夏場に(水力発電の)電力不足が深刻化する可能性がある」と指摘、低水位は乾期が終わる4月ごろまで続くと予測している。(共同)

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水量が減少し、中州ができたホン川=10日、ハノイ(共同)
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