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大阪・富田林消防で3次救急も受け入れ拒否で2人死亡

2008.1.13 21:51

 昨年末に30病院から搬送拒否されて89歳の女性が死亡する問題があった大阪府富田林市消防本部で、昨年3月に心肺停止状態の女性2人が、生命の危険に直面した人が運ばれる3次救急医療機関から搬送を断られ、間もなく死亡していたことが13日、分かった。今月2日には同府東大阪市で交通事故に遭った男性(49)が府内5カ所の3次救急に受け入れを拒否され死亡。最終的な「受け皿」でも受け入れが困難になっている状況が改めて浮かび上がった。

 関係者によると、2人は同府太子町の女性(85)と富田林市内の女性(87)。3次救急に指定されている近畿大付属病院(同府大阪狭山市)の救命救急センターから「他の患者の処置中で手が回らない」などと搬送を断られていた。

 太子町の女性は昨年3月7日深夜、自宅で入浴中に意識をなくし、家族が119番通報。同センターを含む計14病院から搬送を拒否された。女性は40分後に同府河内長野市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。もう1人の女性は富田林市内の老人ホームの入居者で、同3月30日未明に心肺停止状態に。9病院から受け入れを断られ、約1時間後に堺市内の病院で亡くなったという。

 富田林市を中心とする南河内の3次救急は同センターだけ。同市消防本部は「3次救急は最後のとりでだが、1〜2次救急も破綻(はたん)状態。しわ寄せが3次救急に及んでいる」と改善を訴えている。

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