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火災:殺虫剤のスプレー缶踏んで引火…浜松の女性やけど

 13日午前8時50分ごろ、浜松市浜北区小松、会社員、吉田茂さん(55)方で、妹の同市東区中郡町、無職、藤本幸世さん(49)が2階から下りる際、誤って階段を踏み外し、玄関に置いてあった殺虫剤のスプレー缶を踏んだ。缶の噴射口が壊れてガスが噴き出し、約1.5メートル離れた石油ストーブに引火。瞬間的に炎が上がり、藤本さんが両手足やのどに重いやけどをした。

 玄関の新聞紙なども燃え、殺虫剤と一緒に置いてあった他の殺虫剤と衛生用品のスプレー缶2本も熱で破裂。木造2階建て住宅の玄関天井など2平方メートルを焼いた。吉田さんと、姉ひさ子さん(59)も消火しようとして顔や手に軽いやけど。

 静岡県警浜北署の調べでは、殺虫剤は「バズーカ砲方式で強力10メートル大量噴射」をうたうハチ・アブ用の噴射力の強いスプレーで、あっという間に玄関に可燃性のLPガスが充満したらしい。

 藤本さんは結婚する親類の着付けを手伝うため、吉田さん宅を訪れていた。【平林由梨】

毎日新聞 2008年1月13日 20時26分

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