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「摂理」被害で日本人女性への賠償確定 韓国最高裁
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韓国の最高裁は11日、新興宗教団体「摂理」の教祖、鄭明析容疑者(強姦(ごうかん)容疑で韓国が国際手配、中国で逮捕)から性的被害を受けたとして、元信者の日本人女性が鄭容疑者に損害賠償を求めた訴訟で、慰謝料など1000万ウォン(約120万円)の支払いを命じた判決が確定したことを明らかにした。聯合ニュースが伝えた。
同ニュースによると、女性は日本で信者となって訪韓し、1995年にホテルの部屋で被害を受けた。99年に同団体から脱退、2000年に提訴した。1999年に数回にわたって被害を受けた元信者の韓国人女性に対しても、5000万ウォンの賠償命令が確定した。
最高裁は判決で、鄭容疑者が自らをメシア(救世主)とし、性的行為を、信仰心を試すための宗教的行為だなどと欺瞞(ぎまん)したと指摘。「原告らは拒否できず、正常な性的自己決定権を侵害した不法行為に当たる」と断じた。(共同)