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ジョーンズ被告の有罪 高まるボンズ裁判への注目
このニュースのトピックス:大リーグ
禁止薬物使用にかかわる偽証罪などでシドニー五輪陸上女子の金メダリスト、マリオン・ジョーンズ被告が11日、禁固6月の実刑判決を受けた。薬物汚染の深刻化が問題となっている米スポーツ界の注目は、米大リーグの通算本塁打記録を昨年更新したジャイアンツのバリー・ボンズ外野手に移りそうだ。
2人の共通点はあまりに多い。栄養補助食品会社「BALCO(バルコ)」から薬物を提供された。2003年にドーピング問題に関して連邦大陪審の召喚を受け、証言をしている。そして偽証罪での起訴。陸上女子短距離のジョーンズが受けた実刑判決は、大リーグの本塁打記録保持者ボンズにも重くのしかかる。
偽証を認めたジョーンズと違い、ボンズは徹底的に争うとみられる。目標だった本塁打記録を達成し、すでに43歳。選手として最後の仕事は、自分の名声についた傷を少しでも浅くするよう法廷で戦うこととなる。
ボンズは、薬物の使用そのものを否定しているわけではない。起訴状は、ボンズの偽証について「知った上で使ったことはないと述べるなど虚偽の証言を繰り返した」としている。知っていたか知らなかったかという争点は、使った証拠を突きつければよかったジョーンズの場合ほど単純でない。
AP通信によると、ボンズはすべての罪状で有罪になれば2年以上の禁固刑になる。ジョーンズへの判決が序章となり、注目がより高まったことは間違いない。(共同)